2008年9月の小ネタ
「まるいち開発室」で柳原望さんにお会いしてきた
DAICON7 の事をそういえば全然書いていなかった。
本来は行く予定がなかったのだが、「まるいち的風景」の作者、 柳原望さんが「まるいち開発室」という企画に参加されるという情報を聞きつけ、 慌てて岸和田へ飛んだのだった。
企画の目玉は、この日のために京商が大急ぎで製作した、 「マノイ まるいちバージョン」だったのだけど、 いやぁ確かにこの無表情ロボットがチョコマカと動く様はかわいい! しかも、京商の岡本さんが「まるいちじゃなきゃこんなに頑張らない」 とまで言った、肘関節にサーボを追加しての「なぐさめる」動作のなんとも可愛いらしいこと。
とはいえ僕の用事はマノイではなくあくまでも柳原望さんご本人にお会いすること。 幸い、企画時間中に質問コーナーがあったため、その時間に色々質問できたのと、 企画終了後に少しお時間をいただいてお話を伺うことができた。 その一部を紹介すると、
- 単行本一巻のあとがきに書かれている自転車は、いまだに現役。
- 行動トレース方式は実現が非常に困難であることは承知の上で書いていた。
- まるいちが「行動トレース方式」を採用した理由の一つは、たとえば「掃除」なら、掃除のやり方、あるいは「掃除とは何か」について、メーカーの考えを押しつけられるのが嫌だったから。
などなど。まるいちにしろ「ケータイくんといっしょ」(amazon)にしろ、 道具と人、生活の中の道具、人と人とのコミュニケーションと道具の関係など、 しっかりとした観察と考察の上に描かれた作品なんだなぁということが、 お話を伺っていて感じられた。
ところで、御自身のブログで
「少女漫画ど真ん中気分で「まるいち」を描いていたんだけどな。 反応してくれる層が違うっていうコトは、やっぱりかなーり間違ってたのかな・・・。」
てな事を書かれておられますが、 僕はまるいちとかケータイくんだけじゃなくて、 千沙姫シリーズとか「時間旋律」「コントラクトキラー」なんかも普通に好きです。 どっちにしろ違う層として反応している事に変わりはないんですが。
Firefox で XHTML1.1 文書の表示の際、xml:lang の設定がフォントに反映されない
megaui.net/fukuchi のページのエンコーディングを EUC-JP から UTF-8 に変更しました。
さて、Firefox を使っていて常々疑問に思っていたのだけど、UTF-8 でエンコードされた日本語ページを表示すると、 日本語フォントの設定が無視されるという現象がある。僕の場合、 日本語 Sans-serif フォントには M+ + IPA を指定していて、 EUC-JP のページを表示させるとちゃんとこれが反映されているのだけど、 UTF-8 のページだと、残念ながら読むに耐えない和田研フォントで表示されてしまう (僕の環境では)。
もう少し詳しく調べてみると、UTF-8 エンコードされたページの場合、 その文書が何語で書かれているかの指定が正しく把握できた場合には、 設定通りの日本語フォントが使われることになっている。例えば HTML4.0 文書で、 html 要素の lang 属性が "ja" になっていれば期待通りの動作になる。
megaui.net/fukuchi 以下のページは XHTML1.1 で書かれているのだけど、 XHTML1.1 では html 要素の lang 属性は廃止になっており、 xml:lang により設定することになっている。ところが、xml:lang を "ja" にしても、 設定した日本語フォントが使われないのだ(Bug 234485)。 この問題は Content-Type を application/xhtml+xml にしていても発生する。
同種の問題として、CSS2 のセレクタが xml:lang の設定を反映しない (Bug 35768) というものが報告されているが、これはすでに修正されている。
ということで、全ページ XHTML 1.0 Strict に変更してみた。 もともと XHTML 1.1 に特化した構造にはなっていなかったので、 これといった支障は (今のところ) なかったけど、後退するのはなんとなく悔しい。