2012年7月の小ネタ

猫のしっぽは9本あるか [id]

モンティ・パイソンの DVD を見返していて、字幕に誤訳を発見した。 第2シリーズ第2話(スペイン宗教裁判の回)で、チャップマン演ずる判事が南アフリカに行きたい理由として "cat o' nine tails" を挙げているのだが、ここで字幕に 「猫のしっぽは9本あるし」と書かれている。この "cat o' nine tails"、 正しくは先が枝分れしている鞭のこと。判事は鞭打ち刑を言い渡すことを楽しみにしている、ということなのだ。

2012.7.7

プレゼンテーション Tips: 接続詞を決めておこう [id]

プレゼンテーションにおいて、スライドとスライドの間をつなぐ設計はとても重要だ。なにせ聴衆は、貴方の話を聴きながら同時にスライドも見なければならない。スライドをめくるタイミングで相手の判断力に負荷をかけないよう、工夫するべきだ。

よい文章には、次の展開を予告する道標が埋め込まれている。それと同じように、スライドにも、次の展開をあらかじめ予測できるように作っておくことで、ずっと聴きやすくすることができる。

即効性のある手法の一つが、スライドをめくるタイミングで「接続詞」を口にすることだ。次のスライド(話題)が今のスライドにどうつながるのかを、接続詞であらわすだけでよい。「接続詞」といっても、一つの単語にしなきゃいけない訳ではなくて、短文にしてもいい。

具体例としては、「しかしそこには課題があります」「それでは例を見てみましょう」などといったものになる。これらを、スライドをめくる直前に口にするだけで、ぐっと聴きやすくなる。

スライドの発表者用ノートに、次のスライドへの接続詞(文)だけを書いておくのもよい。一般に、発表者ノートに喋る言葉すべてを書くのはよくないとされている(視線がどうしてもそこに集中してしまうため)が、慣れないうちはどうしても発表中にトンでしまって、次の展開がわからなくなってしまうことがある。そんな場面で、接続詞だけでも口にするべき言葉がノートに書いてあると心強い。とにかくそれを読むだけで、次のスライドはうまく滑り出すことができる。

このあたりの工夫は、紙芝居に実例を見ることができる。地域の図書館の子供向け図書コーナーにはよく紙芝居が置いてあったりするので、参考にして欲しい。

2012.7.11