2006年7月の小ネタ
1日
PlayStation2用「アドバンスド大戦略」にすっかりハマってます。 これまで大戦略シリーズをみっちりやったことはなかったのですが (しかも初めてやったのが「大戦略III グレートコマンダー」)、 ヘックス+ターンベースのものも、これはこれで良さがありますね。 かつて、すぎやまこういち氏が「高度な軍人将棋」と評していたことがありますが、 まさにそんな感じ。ZOC を使って戦線を形成していくあたりなぞは、 数理パズルの趣きもあり、最近のストラテジーゲームとは違って、 ゆっくりとした思考ゲームとして楽しめます。 また、アドバンスド大戦略が題材としている第二次大戦時のドイツ軍兵器というのがまた絶妙なネタで、 列車砲なんかが出てくるともうたまらんですよ。
それにしても、高校の頃の世界史の授業ではこの辺の事情は(多分)すっとばして習ったのだけど、 こうやって遊んでいると、とんでもない戦争だったのだなということがよくわかる。 なんで北アフリカ戦線が重要だったのかなんて、さっぱりわからなかったしなぁ。
6日
ヒューマンインタフェース研究会のため、函館出張。 ここ何年かは、2年おきに函館へ出張している。もういい加減飽きてきた気もするが、 意外にも湯ノ川温泉は初めて。
今日の目玉は、Max や Pure Data の作者、 Miller Puckette の講演。はこだて未来大学の迎山さんの招きで来日されたそうだ。 講演の内容そのものは、Max や Pd の歴史など、知っている人にはおなじみの内容だったが、 その後の質疑応答が面白かった。僕が「GUI レイヤーを Tcl/Tk から別のものに変える予定はあるの?」 と聞いてみたら、予想外のことに、「検討中だ」との答が返ってきた。 なんでも、2週間ほど前に OLPC プロジェクトに呼ばれて、 OLPC に載せる音声処理ソフトに Pd が使えないかという相談を受けたらしい。 その時、Pd が Tcl/Tk に依存していることが問題となったそうで、 OLPC には Tcl/Tk は収録されないのでこのままでは Pd の収録はできない、 ということになったらしい。そこで、まだあくまでも検討の初期段階だが、Python GTK など他の候補を調べつつあるそうだ。もし既存の Pd モジュールのソースコードを機械的に一括して変更することができるのなら、 一気に変えてしまってもいいと考えているそうだ。
という訳であわてて Pd のソースコードを見直してみたのだけど、 Tk に命令列を渡している部分を関数呼び出しに変えるのは、そう簡単ではなさそうだ。 むしろ Python 側で Tcl/Tk の命令列を解釈できるようにした方が速いかも?
講演終了後、Miller と直接話をする機会があったので、Piksel の紹介をしたり、 Tcl/Tk 問題の話の続きをしたり。
12日
国立天文台での科研費流用問題で、お札を買っていた件について「科学者が神頼みとはいかがなものか」という巷での反応があるのですが、 これに関しては、科研費を流用したのは問題ですが、神頼みの方については決して悪いことじゃないと思っています。 国立天文台がお札をどのような心境で購入したのかは知りませんが、 「人事を尽して天命を待つ」という心境で買ったのであれば、僕はそれはむしろ有用ですらあると思う。 「やるべき事はすべてやった」という決意表明としては、いいんじゃないかな。 これが「何をやってもうまくいかない。神や仏にでもすがろうか」というような破綻した状況でのものだったら、 そりゃ駄目だ、と思いますが。
人の心ってのは、やっぱり科学の力がなかなか及びにくい世界なので、 神頼みにならざるをえないときってのはある訳です。御神酒で出陣式なんてのも、同じような話だよね。 ただまぁ、やっぱりそういうのは研究費じゃなくて自分達の財布で処理するべきだったね。
16日
「ローズ・イン・タイドランド」を観てきました。何はともあれ、 これってもしかしてギリアム版「Big Fish」ですか? いろいろと共通点がある。
- まずポスターデザインが似ている。タイドランドは Big Fish の逆の世界だよ! ってことかな
- Big Fish はホラ話の世界、タイドランドは妄想と幻覚の世界
- 黒衣で片目のおばあさんキャラ
- 水没シーン
- ローズの母は靴が大好き。Big Fish ではスペクターのシーンで靴が重要な小道具になる
ま、なにはともあれローズかわいいね。
18日
デスクトップやノートの環境を「Debian sarge・FVWM・黒バック rxvt・EUC-JP」 から「Debian etch・GNOME・白バック gnome-terminal・UTF-8」に変更。 環境を一気に変えたけど、あまり不具合もなくスムースに移行できた。 とはいうものの、白バックなかなか慣れないなぁ。
21日
ThinkPad T41p でさらに ACPI 化しようと思ってやってみたのだが、Suspend to RAM でスリープさせるとバッテリの減りが早い。この問題は ThinkWiki で詳しく解説されている。 で、ここで紹介されている対処法として radeonfb にパッチを当てるという手法を試してはみたものの、 やっぱり微妙に漏れがあるみたい。で、結局 APM に戻した。ACPI を使う利点がたいしてないようなので、 このままでいくことにした。
27日
DOOM 3 エンジンの中で遊べる DOOM、DOOM in DOOM3 というのが SELECTPARKS で紹介されていた。 作者によるとこの mod は、ゲームエンジン内に真にインタラクティブなサーフェスを構築できることを実証するための実験なのだとか。 詳しくは Through The Looking Glass: Fully Interactive Surfaces In DOOM3 にまとめられているが、 FPS ゲーム中に出てくるインタラクティブサーフェスの歴史をまとめており、 またその技術的背景についてもしっかりとまとめている。 こういう文章をちゃんとまとめて公開するという心意気が素晴しい。
29日
昼間は自宅の掃除兼模様替えの布石として荷物整理。 窓を開け放っておいたら涼しい風が心地良かったので、思わずレーベンブロイの瓶を開けてしまった。 本の詰まった段ボール箱を動かしながらだとゴンゴン飲めてしまう。
さて、最近下北沢のあちこちで見かけるようになったのが、「下北沢地ビール」と銘打たれた「天狗ビール」。 気にはなっていたんだけど今日ようやく飲んでみたのだけど、なんじゃこりゃ。 うまくもなんともない。まずくもないんだけど、香りは薄いし、味もこれといった特徴がない。 だいたいこれ、小江戸ブルワリーで作ってるってことは埼玉でしょ。 まさか原材料が下北沢産ってこともないだろうし、これを「下北沢地ビール」って称するのはどうなの? 映画「男はソレを我慢できない」のプロモーション用商品らしいので、 それはまぁしょうがないかという気もするけど、 映画の公開が終わったら即座にこれは無かったことにして欲しい。
なんかあんまりにも悲しくなったので今日は深酒。といってもビールばっかりだけど。 関係ないけど、よなよなの IPA は前の方がおいしかったと思う。
30日
映画「笑う大天使」(監督:小田一生)を観に行ってきました。 この監督はもう二度と映画をお作りにならないことをお祈り申し上げます。 もう作る機会が来ないかもしれませんが…。
とにかく映像がショボい!! 監督は VFX 畑の出身ということらしいが、 映像の引き出しが少ないように思えるのはあるいはそのせいかもね。最後の巨大化シーンなんてさ、 CG を使わないでプールに水はって、昔ながらの特撮でやるっていう選択肢もあったと思うんだけど。 あの質感 0 のショボい CG はなんとかならなかったものか。ミカエル像とかひどいもんですよ。
シナリオ面でも、潜水艦とかヘリとかさ、何が作りたかったのかこの人は。 史緒と一臣と関係を描く上で、まったく効果を及ぼしてない。
まぁでも女の子達がとても可愛いかったので、それだけはとっても良かったです。
31日
今日は今の大学に着任して以来最大のピンチだったかもしれない。
自分の部屋の斜向いにある実験室兼学生部屋で話をしていたら大学の事務方がやってきて、 今僕が使っている部屋の「使用状況を調査させてくだい」とのたまわれた。 で、仕方なく見ていただいた訳ですが、入ってすぐが
こんな感じになっていて(たまたま次の日が古紙回収日だったので要らない段ボール箱を積み上げておいたのだが)、 おおいにおかしがられてしまった。ヨーダを見ては「これせっかくだから写真撮っこう」とかいってデジカメで何枚も写真撮ってたし、 置いてあった Oggz に興味を示して「これ何の研究に使うんですか?」とか聞かれたし。
微妙に今後の身上が心配です。
このリモコン過剰時代における様々な問題を一挙に解決する素晴しい発明をしました。 これを使うと、リモコンが行方不明になったりするような事はありません。 沢山のリモコンをスタイリッシュに使いこなすことができます。
コブラとかロックマンとか、その辺のイメージで
できれば使うリモコンを変更するときに回転するギミックが欲しいところだ。