2004年12月の小ネタ
1日
今日から WISS 2004 に出席。愛知県は蒲郡へ。 といっても、ラグーナ蒲郡のようなリゾート地ではなく、山の上に建っているごく普通のホテル。
今回はしょっぱなから飛ばした研究発表が続いた。東大の大和田さんの「切る (Cut)」という題の論文がいい。 この短かさは素敵だ。まったく意味が伝わらない題だけど。加えて、発表中に包丁を取り出して、 ほんとに胡瓜やジャガイモを切っていた。なんだかなぁ。
今年は OUISS を開催しない代わりに、 夜の宴会の場で、「プレゼンテーション技術 BoF」というのを仕掛けた。 WISS ではとかくプレゼンでいかに人を魅きつけるか、が話題となるので、 いっそこれを本題としたセッションを設けられないか、というのが狙いだ。 今回は参加者全員を巻き込まず、一部の人間で集まっての BoF 形式。が、 結局プロジェクターとマイクで喋るという形式になってしまったものの、まずまず成功したと思う。 第一回 OUISS の時のように、我も我もと飛び入りで発表する人が続出したのは良かった。 このドライブ感(?)がとっても好きなのだ。
一通り発表したい人が満足したところで、少人数で集まってさらに議論。 いろいろ面白アイディアが出た。 ゲームブック形式のプレゼンテーションというアイディアを東大生産研の豊田さんが披露。 彼は三日目に自分の発表があるので、是非この形式で発表して欲しいと皆に背中を押されていた。
2日
今日は昼食後にみかん狩りイベントが催行された。みかん「狩り」というからには、 なにか勇壮な、猛々しいものを想像していた…というのは嘘だけど、 なんとか「狩り」の雰囲気を盛り上げたいなぁと一人息巻いていたら、 みかん狩りの舞台となったみかん畑はちょっとした斜面に作られていたため、 結構足腰を使うものとなっていた。加えて、取りやすい場所のみかんはあらかた取り尽されていたため、 いいのを取ろうとしたら枝をかき分けたり目一杯手を伸ばしたりせねばならず、 思いの他ハードなみかん狩りだった。
何個ももいで味見したものの、おいしいみかんとそうでないのとの差を、 生育環境や外見から判断するのは結構難しく、その技術を修得するには至らず。
宴会にはいろいろと玩具を持ち込む人が WISS には多い。 今年はさきがけの原田さんが積木玩具を持ち込んでいた。高層建築物に挑戦する人が多い。 この時とばかり、僕もわざわざ持ってきた "Airzooka" を披露。 これはゴム張力を利用して空気を射出する玩具で、言ってみればドラえもんの「空気砲」。 これで積木の高層ビルを攻撃するという遊びが流行った。
Airzooka に興じる、玉川大学の椎尾先生
3日
今日で WISS も最後。豊田さんが、自分のスライドを予告通りゲームブック形式に書き直して発表していた。 意外にも「14へ行け」というネタの意味を理解している人が多かったようだ。 今回はほとんどウケ狙いのための構成ではあったが、スライドの要所要所に分岐を設けるこの手法、 結構応用が効くように思う。
さて、最近 WISS の発表がちょっとウケ狙いに流れ過ぎていやしないか、という気もするのだが。 この傾向を煽った一人としては猛省するのであるが、 おもしろプレゼン技術を取り入れる理由というのは、 「素晴しい研究を、つまらないプレゼンで台無しにして埋もれさせてしまうのはもったいない」 というところにある。逆に言えば、中身と関係ないところでウケを取ってしまうと、 その「おもしろかった」というところだけ印象に残ってしまい、 肝心な主張したい点を記憶に留めさせるのに失敗しかねないのだ。 このあたりまで踏み込んだプレゼンテーション手法研究というのを、 場所をあらためてちゃんと研究会方式でやってみたい。
8日
今日は、夜の予定がトリプルブッキングになっていて焦った。 内一件は昨日キャンセルになっていた。残りの二件のうち一件にまず参加し、 それを途中で切り上げて二件目の二次会に参加。やれやれ。
合間に Nintendo DS を買いにいくも、どこも品切れ。残念。
9日
研究室で使うディスプレイが届いた。SAMSUNG の 19 インチ液晶ディスプレイで、 横画面で縦画面でも使えるというもの。が、頼んでおいたものとはちょっと違い、 DVI 端子がついていない。箱に詰め直して交換を頼んでおいた。
同時に届いた、Linksys の VPN 無線ルータ "WRV54G-JP" も大学に設置し、同じ WRV54G 同士の VPN 構築を試みるも、うまく動かない。 NAT との併用が×なのだろうか? このルータ、ネット上でもかなり評判が悪い。 ファームウェアの更新も、Linksys 本社から英語版がリリースされてから日本語版が出るまでの期間が長すぎる。 マニュアルの更新も一向にされる気配がない。もう二度と Linksys の製品を買うことはないだろう。
10日
東大でAtau Tanaka (田中能)の講演があったので、久しぶりに駒場リサーチキャンパスへ。 座長をやった人間がいろんな分野の人に声をかけたようで、 大学ではなかなか見ない、アート系の人々が集まっていたようだ。
近頃とみに気になっている、研究者(開発者)・ツール・パフォーマー・パフォーマンス・聴衆、 それぞれの関係性というのがやはり話題になった。Atau は研究者・開発者であり、 自分で作ったツールでパフォーマンスをするパフォーマーでもある。 このとき、そのツールの研究としての評価をどう確立するか? パフォーマンスの結果から導き出せるだろうか? 僕自身、とうとうパフォーマーとしての活動に足を突っ込んでしまったので、 研究者としてここを深く考えないといけなくなってしまった。 今日はそれを考えるためのヒントを探しに来たつもりだったのだが、 ディスカッションの時間があまり取れなかったし、Atau ともあまり深いところを話せなかったので、 まだピントはボケたままだ。
余談ながら、Atau は Power Book の林檎マークを Napster のステッカーで潰していた。
11日
部屋の片付けをしていたら、タヒボベビーダの箱の底がベトベトになっているのを発見。 げ、中味が漏れた?!
問題の箱
慌てて中の缶を取り出し、漏れている缶を探し出す。幸い、漏れたのは一本だけだったので、 残りの缶をひとまず冷蔵庫に安置することにした。
その結果
13日
Nintendo DS を購入。ソフトはワリオとドリラー。ワリオは面白いです。 ペン入力で操作するプチゲームで、およそ考えられる操作は全てゲーム化されているように思う。 ゲームの操作は、画面上の一点を指したり、さっとペンで線を描いたりする入力が主になっているため、 プチゲームの時間が一回数秒程度に短縮され、進行のテンポがますます早くなった。これだけゲームの数があると、 突然「○○しろ!」と言われても咄嗟に操作方法がわからなくなったりするのがまた面白さにつながっている。
一方、ドリラーの方はまったくといっていい程進歩がない。 ペン入力での操作はまったく練られていない。ゲーム内容にまったく手を加えておらず、 キャラクターは相変らず四方向にしか動かないので、 それをペン入力で操作して十字キーに及ぶ訳がない。 唯一、「ドリストーンモード」という、じっくり考えてゲームを進行させるモードでは役に立つかもと思ったのだが、 ブロックを掘った後にブロックが降ってくる場合などはリアルタイムでゲームが進行するので、 結局素早い入力が要求されることとなり、ペン入力ではおっつかない。
加えて、DS の十字キーは、例えば十字キーの下の部分を押した状態でさらに左右に力を加えると斜め方向の入力ができてしまうので、 時折期待と外れた動作をすることがある。これはまぁ十字キーでドリラーをやることにそもそも問題があるのでしょうがない気もするけど、 何とかならなかっただろうか。
16日
Nintendo DS を目覚しに使ってみた。というのも、 目覚しは同じものを使っているとだんだん慣れてきて感覚が麻痺するせいか、 なかなか起きられなくなってしまうからだ。ちなみにアラームをセットした状態では DS はスリープモードに落ちるので、睡眠の邪魔にはならない。 アラームが鳴ったら画面をタッチすると止められる。 どうせならメイドインワリオのゲームをクリアしないとアラームが止められない、 くらい厳しい条件があれば絶対起きられると思う。 昔、モグラたたきをやらないと止まらない目覚し時計というのがあったなそういえば。
17日
またまた ThinkGeek で買物してしまいました。 写真は "Morph Lamp II" というもので、シェードの形がウネウネと動くというもの。 四隅の骨が S字曲線になっていて、それらがシンクロして回転することで形が変化する。 中にはブラックライトが入っていて、布地がそれに反応して光るようになっています。 なんで普通の蛍光灯じゃないんだろう?
19日
古いメールアドレス ("@is.titech.ac.jp" の方) が閉じられました。 もうこのアドレスにメールを送っても届きませんので、アドレス帳などの変更をお願いいたします。 (こちらが現在のアドレスです)
このアドレスが停止されてから、spam の量が激減した。前は一日100超通は届いていたのに、 今では日にせいぜい2〜3通。ありがたや。
20日
多分生まれて初めて、プリクラ撮りました。とあるカメラメーカーの方々と飲み会があって、 その調査の一環としてプリクラが立ち並んでいるところに連れてかれた訳です。 最近この手の場所って、男が単独では入ることができないようになっているとは知らなかった。 盗撮やら何やらで被害が多いのだろうか。さらに知らなかったついでに、 今日行った場所ではコスチュームの貸し出し(女性のみ)もしていた。 で、そのカメラメーカーの方々(みな女性)は、嬉々として看護婦やらサンタクロースやら、 果てはセパレートの猫姿(猫手猫足猫耳猫パンツに猫ブラ)になる程のはじけっぷり。 凄かった…
もっとも、もっと凄かったのは、「コスチュームを男に貸さんとはけしからん!」と、 ドンキホーテに走っていってセーラー服のコスチュームを買ってきて着用し撮影に及んだ、 みさ…Mさんな訳なのだが。
22日
他人のソフトのバグフィックスは何故か妙にはかどる。 今日なぞは、SDL_gfx に付き合って徹夜してしまった。なんとか原因と対処方法を見付けたので作者に連絡。 最適化処理とインラインアセンブラにまつわる部分だったので、発見にえらく苦労した。 簡単にまとめると、"-fomit-frame-pointer" による最適化のために、 関数の引数をフレームポインタ(ebp)ではなくスタックポインタ(esp)で参照しているのに、 冒頭でスタックをいじっていたために esp が gcc の想定どおりの値になっていなかった、 というもの。引数の参照アドレスの変換は gcc が自動的に記述するので、 出力されたアセンブリコードを眺めていてもしばらく気付けなかった。
27日
EXILIM の USB クレードル経由で画像を SD カードから転送すると、妙に遅い。 はて、と思って調べてみたら、high-speed (USB2.0) で認識されていない。そりゃ遅いよ、 と思って、まずはドライバの方を疑った。もしかして USB 2.0 に対応してなかったりして… ありゃ、別に差しているカードリーダの方は high-speed になっている。 差すポートによって違うのだろうか? マザーボードのマニュアルを読んでみると、 フロントパネル用のコネクタには USB2.0 対応と明記されているのだが、 リアパネル用の方は、「マウスやキーボードの為のポート」と説明書きがついている。 ということは USB1.1 までなのかな? しょうがないので USB クレードルをリアパネルでなくフロントパネルの USB ポートにつなぎかえた。 が、やっぱり full-speed で認識されてしまった。おっかしーなー、 マザーボードの設定かなー、と、さらに小1時間ほど費してしまった。が、 その答はふと思いたって EXILIM のページを見てみたら載っていた。
A: USB2.0には対応していません。USB1.1に対応しています。
あぁ、また数時間無駄にした…
28日
東急ハンズ渋谷店でいろいろ物色していたら、こんな素敵な品を発見。(1Cフロアにて)
これらは、タオルを上手くラップして、ケーキのように仕立てたもの。 ロールケーキなぞは、クリーム色のタオル地が柔らかなスポンジそっくりになっていて、 本当においしそう。茶色のはガトーショコラやアールグレイのケーキ。写真には写っていないけど、 小さなハンドタオルを丸めて作ったマフィンも良くできている。 これだけずらりと並んでいると訳もなく嬉しくなってしまう。
しかしこれ、自分でもやってみたくなりますなぁ。ロールケーキだったら、 白い薄手のタオルをはさんでクリームの部分もちゃんと作り込むとか、 自分ならではのアレンジも楽しそうだ。