2006年4月の小ネタ
1日
という訳で買ったはいいけど積んでおいたゲームをこなす。
まずは周囲で盛り上がっていたのでつい買ってしまった「God of War」。 一応クリアはしたんだけど、言う程面白いとは思えないなぁ。後半退屈で退屈で。 ちょっとだけ、難易度の高い "God Mode" をやってみたんだけど、 敵の数と耐久力が増えているだけで、やはりゲームがルーチンに落ちてしまい、 退屈な時間がさらに長くなる。確かに難しいんだけど、その難しさは 「『ボールペン工場』って難しいねー」っていうのと同じなんだよね。
それ以外の不満については、Wired の作者インタビューで作者自身が答えているので、次回作には期待したい。
このビデオゲームが世間の高評価に反して退屈に思えちゃうのは、 これまでにビデオゲームをやり過ぎたせいもあるんだろうな。 例えばゲーム中のパズル、どれもこれも今までどっかで見たようなものばかりで、 謎解きの楽しみはなく単なる苦痛でしかなかったのだけど、 そりゃ20年以上いろんなビデオゲームをやっていればそうなってしまうのも無理はない。 柔軟な視点を失い始めているということか。もちろん、年をとった証拠でもある。
ま、上で書いたような事を除けば、なかなか良く出来ているなぁと思うところも多々あったので (実際これだけの短期間に集中して遊んでいた訳だし)、 最近になってビデオゲームを始めた、という人にとってはとても面白く遊べるとは思う。
2日
大学生協の書籍売場で、"Oxford Advanced Learner's Dictionary" の第7版が出ていたのに気がつき、早速購入 (amazon)。
この辞書は、杉原厚吉さんの「理科系のための英文作法」 (amazon) で薦められていたので買ったのだけど、実際本当に役に立つ。また、 以前の版では付属の CD-ROM が Windows 専用でしかも CD ドライブがないと起動しないとか、 色々と不満があったのだけど、今回のものは普通に全部インストールできる上に、 Linux 版まで入っているという大進化を遂げたのだ。これは有難い。 ちなみに、Linux 版の辞書アプリケーションは Mozilla ベースで構築されているが、 普通の Mozilla では中身を見ることはできないようだ。あー、これで中身が less で見れたり、grep できりゃぁ最高なんですが。
ところでこれまでは自分のノート上では英辞郎のテキストを全部入れて grep と less で使っていたのだけど、 正直、今ひとつ質が…。例えば、
- cut ~ to bits
- cut ~ to piece
- cut ~ to rags
- cut ~ to shreds
- cut ~ to tatters
という五つの項目があるのだけど、これが全部同じ説明。
〜をズタズタ[ボロボロ]に(引き)裂く、〜を寸断する、〜を切りさいなむ、〜をこき下ろす、徹底的に酷評する、完全に論駁する、粉砕する、やっつける、潰滅させる、侮辱する■・She tore [cut] the bread to [into] pieces and ate it. 彼女はパンを細かくちぎってから食べた。■・I'd stay away from their parties if I were you. All they do is tear [cut] some poor fellow's reputation to [into] pieces [bits, shreds, rags, tatters]. 私なら彼らのパーティーは敬遠するな。連中のやることときたら、さんざん人の悪口をしゃべることばかりだからね。
という文章が五回、繰り返されるのだ。そんな例があちこちに。だから日本語で grep すると酷い目に会うこともしばしば。とにかくくどい。「130万項目突破!」とか言われても、 これじゃあねぇ。もっとも、英文の翻訳家が育てている辞書なのでしょうがないかもしれない。
7日
DELL の26インチ液晶ディスプレイ兼テレビ「W2606C」を購入。画面は小さいのに、 でっかい段ボール箱に入って届いてきた。早速セットアップ。 画質はそこそこ。スピーカーは、まぁしょうがないか。という訳で放置していた Mac mini をつないでみたのだけど、なんだか画面表示がガクガクする?
調べてみたところ、DVI-D で接続すると、フレームレートが 20fps くらいにまで落ちるようだ。 米 DELL のフォーラムでもこの問題が報告されている。 折角わざわざ DVI-D のケーブルを買ってきたのに…。
9日
Mac mini 用に、Logicool の V400 というワイヤレス・レーザー・モバイルなマウスを買ってきた。 が、Logicool で配布しているドライバがまだ Intel Mac に対応していないせいか動作しない。 ま、普通の 2 ボタンマウスとしては問題なく動作するのでいいんだけど。
あとはワイヤレスキーボードが欲しいんだけど、テンキー無しのもので Mac 対応ってのが見付からない。というか Mac 用ワイヤレスキーボードがそもそも種類が少ないため、 選択の余地がない。しばらくは Happy Hacking Keyboard Lite でしのぐとして、今後どうしよう。 Mac 初心者の身としては、林檎のマークとか、変な記号(St. Hannes十字というらしい)がついたキーがないとちょっと不安。(それ以前に林檎キーが何の役に立つのかすら分かっていない)
10日
今年のエンタテインメントコンピューティングの実行委員会にうっかり巻き込まれてしまったため、 色々と仕事が降ってくることになってしまった。とりあえずもうすぐ論文募集が大々的にアナウンスされる予定なので、 よろしくお願いいたします。
12日
自宅内ネットワークをギガビットイーサに更新した。これでメインのデスクトップと ThinkPad と Mac mini とが、ギガビット接続になった。 これでネットワーク越しのバックアップ時間が短縮されることを期待していたのだが、 劇的な改善とまではいかなかった。そりゃまぁ、一部 SSH 経由でやっているところがあるから、 そんなに速くなる由もないのだけど。
14日
Mac mini で Front Row を使うと、リモコンで DVD を観たり音楽を聴いたりすることが簡単にできる。 それは結構なんだけど、Front Row 経由で DVD を観ているときと、 Mac OS X 標準の DVD プレイヤーとは、実は別々のアプリケーションのようだ。 従って、Front Row を使っている時に普通の DVD プレイヤーのつもりでマウス操作をしても、 メニューも出てこないし、全画面表示からウィンドウ表示へと切り換えることもできない (その方法が見付からないだけかもしれないが)。 つまり、まったく別物だと思え、ということらしい。だいたい、 ログインしなければそもそも Front Row 自体使うことができないので、 自動ログインを切った状態だと、結局キーボード操作が必要になってしまう。 要約すると、Front Row 使うなってことですか。
16日
EasyTAG を最新版に更新し、 なおかつ id3lib も EasyTAG のページで配布しているパッチを適用した上でコンパイル&インストールすることで、 これまで Linux 上で作ってきた膨大な数の MP3 ファイルを iTunes と共有できるようになった。 ID3 のタグに日本語(Unicode)を使っている場合に、こうした処置が必要になるのだ。 これで残った問題は、ファイル名が日本語になっているファイル群をどうやって転送するかだ…。
さて W2606C ですが、DVI-D ではなく VGA 接続にすることで、フレームレートがガタ落ちになる問題は回避できた。 その分、若干エッジの立たない画面になってしまった訳ですが…。 あと、リモコン受光部の読み取り範囲が狭いのか、斜めから撃っても反応しない場合が多い。 加えて、電源が落ちている状態でリモコンから Power On を送っても、 「チッ」とかいう音がするのみで起動しない。その後一呼吸置いてもう一回 Power On を押すと、 やっと起動するという仕組。スリープ状態からの復帰で何か問題があるのかな。 いずれにせよ、なんか細かいところで不出来な製品だなこりゃ。 細かい不具合であるけど、そこにぶら下がっているマシンがこれまた細かいところで不満が多い Mac mini なので、相乗効果で不満が募る。
19日
知ってましたか? Linux カーネルのソースツリー、いつの間にか、 すべてのファイルのパーミッションが 666 ないし 777 になっていたのを。 僕はカーネルソースは root で /usr/src に展開していたため、 実はローカルユーザーの誰もがソースツリーをいじれる状態になっていたことに今朝になるまでまったく気がつきませんでした。 ちなみに、root でこれらのファイルを umask の値を反映して展開するには、 tar に --no-same-permissions オプションを加えればよい。 が、LKML の David Brown のメール以降を読むと、 そもそもカーネルを root 権限でコンパイルするべきではない、という話になっている。 ま、それはそれでごもっともなんですが、しかしなんで 666 で tar されるようになったかなぁ。
20日
明日は大学で今年度の研究テーマのプレゼンテーションがあるので、 資料作ったりスライドを用意したりしています。想定シナリオをいくつか書いているとついつい笑いを取りにいきたくなるのだけど、 発表時間の制約が厳しいので断念。印刷物にはそれとなく忍ばせてみたが…。
21日
早くも DELL から W2606C の後継機が!!
あーあ、DVI-D の件はこれと交換で修理対応、ということにはなんねーだろうなぁ。
そういえば渋谷で、"Between the lines" のような電光掲示板を広告に使っているのを見付けた。
これは文字の動きを目で追うと全体の映像が浮かび上がる仕組みなので、上の写真のように普通にカメラを向けても撮影できない。 そこで、うまくカメラをパンしながらシャッターを押してみると…
このように撮ることができる。
面白いのは、一枚目の写真もよく見れば何が書いているか見当はつく。 日本語として成立する文字の組み合わせとか、 居酒屋の電光掲示板だから、だいたい書かれる内容は決まっているとか、 そういった知識を元に判断できるからだろう。
22日
DELL の新製品 W2607C のページを見ていて気になったこと。 "Tech Specs" の "Connectivity - PC Input" の覧で、"PC Digital Input"、 つまり DVI-D 接続が no になっている。 "Connectivity - AV Input" の方では "Digital Video (DVI): Yes" なのに。 一方、先日僕が買った W2606C では、 "Connectivity - PC Input" の "PC Digital Input" は Yes になっている。 察するに、このディスプレイのエンジンはもともと、 PC の DVI-D 接続には耐えられない性能なのではないだろうか。昨日「交換してくれないかな」 とか書きましたが、それだと意味がない。
仮に両者で中のエンジンが同じだとすると、これは事実上のカタログスペックの書き換えになる。 腹立つなぁ。
23日
Logitech からマウス・キーボード製品の Intel Mac 対応ドライバがリリース。 これで V400 の追加ボタンが使えるようになった。けど、何に使えばいいんだろう。 あまり Mac で Web ブラウジングはしないからなぁ。
24日
研究室の学生さん達は OpenGL の自主講習会をやっている。うちの研究室では学生さん達は皆 Power Book が支給されるのでその上での開発となるのだが、Xcode を入れる段階ですでにパニックに。 その後も SDL をインストールする過程で QuickTime の最新版が古い Xcode と衝突するなど、 問題山積。この辺の問題点の洗い出しは新入生にはキツいので、僕も手伝って色々と調べている。 UNIX-like な環境だとこうした作業は慣れもあるので比較的楽。
27日
今日は一日中ダウン。とはいえ、備蓄食糧がなかったため、晩飯を食べに街へ出る。 飯を喰ったらすぐに家に帰るつもりが、ついうっかり「テトリスDS(amazon)」を買ってしまった。
一通り遊んでみた感想。NEXT ブロックが沢山表示されるのはいいんだけど、 若干見にくい。せめて次に出るブロックは一回り大きく表示してもよかったのではないか。 あと、ホールドされているブロックと紛らわしく感じる。加えて、ホールドが LR ボタンというのも、 やや操作し辛い。ボタンの割り当てを変更できるとよかった。
なにはともあれ、セガのアーケード版テトリス以降はテトリスをほとんどやったことがなかったので、 最近のテトリスの進化具合には驚かされる。特に Nintendo DS 版は、 セガ版とのブロックの配色の違いのせいでとまどってしまう。回転パターンの変化や、 ブロックの接着時間も凄いことになっている。何かしら操作をしているとなかなかくっつかないのに、 放っておくとあっという間にくっつく。セガ版もそういう設計ではあったけど、 ここまで激しい差はなかったように思う。こうした操作感覚にはなかなか慣れることができない。
29日
今日は夢の島公園でバーベキューパーティ。降水確率50%、雷の予報も出ていたが、 決行することとなった。少し遅れて現場に着いてみると…。
苦手な方のためにモザイク処理をしています。(モザイク無しの写真)
おおっ!!一度は夢見た子豚の丸焼きが!! 今回子豚を用意しているとは聞いていたのだけど、 実際に目の当たりにしてみると、やはりそのインパクトのある光景にびっくりさせられた。 急ごしらえの焼き台の上で、炭火で炙られている子豚ちゃんの皮がね、パリパリに焼けてるんですよ。 脂がどんどんしたたり落ちては炭火の上で焦げていき、あたりにはいい匂いがただよっていく。
子豚の丸焼きが気になって集まってくる人々(+犬)。
子豚が一頭串差しになって炙られている様子はやはり人目を引くようで、 始終通りがかりの人が子豚に目をやったりしている。中でも子供達は、 多少おっかなびっくりではあっても、焼き台のそばまでやって来てじっと見つめていたりしていた。 中には「かわいそう」と言う子もいないではないのだが、パーティー参加者は 「みんなが普段食べているお肉は本当はこういうものなんだよ」と、 何故か情操教育に熱心なのであった。
と、そうこうするうちにやがて雲行きが怪しくなり…
あっという間に雨が降り始めてしまった。3台あった焼き台はどれもカンカンに火がおこっており、 もはや後には引けない。仕方なく、子豚のかかっていない2台の焼き台は木の下に避難させ、 バーベキューを続行することに。子豚の方は数人がかりで傘をさしながら調理を続けたのだった。
やがて雨も止み、ズブ濡れになった人も炭火にあたって暖をとりながらパーティー再開。 さて肝心の子豚の方は、脂も適度にのり、軽く塩をふっただけでもおいしく食べられた。 総勢でワインを20本近く空け、陽気に浮かれてバーベキューパーティーを楽しんでまいりましたとさ。
30日
映画「プロデューサーズ」を観賞。 2003年にブロードウェイで舞台版を観ているのだけど、 早口のセリフに耳が追いつかず筋がわかっていなかった部分もあるので、 あらためて観ることにした。特に冒頭でレオが呟く、 初日でコケると出資者に金を返さなくてもいいカラクリが、舞台で観たときにはさっぱり分からなかったので、 それを確認したかったのだけど、あれ、映画版でも字幕ではあっさり流されてるなぁ。 これじゃあやっぱりわからんぜよ。
それはともかくとして、マックスがレオを口説いて最低ミュージカル企画を始動するまでの流れが、舞台版からさらに豪華になっている。 レオの "I wanna be a producer" のシーンは、往年の MGM ミュージカル映画を彷彿とさせるセットや振り付け。 舞台版の演出を踏襲しつつ、さらにスケールを上げ、パワーアップした感じ。 いや、コレはお薦めですよ。
でも劇場はガラガラだった。あんまりウケてないのかな。