2005年9月の小ネタ
3日
あの怪獣プロレス "Kaiju Big Battel" (2月3日の小ネタ参照) の新作DVD「衝撃の真実 (The Shocking Truth)」が、なんと日本語字幕つきで、 学研から発売の噂!!! 日本版のみのボーナスマテリアルも予定されているとか。 その勢いでいよいよ Kaiju Big Battel 日本上陸も間近か???
9日
来週から、INTERACT2005(ローマ) + EC2005(神戸) という出張コンボがあるので、その前に済ませておかなければならない仕事に追われる。 EC2005 の方で使う機材の用意と、ソフトウェアの更新もしなければ。
11日
EC2005 の方で使う機材を仮組みしてみる。うん、動く動く。というかこの土壇場で動かなかったら困るわい。 PC からビデオ信号(コンポジットかS)を出力するのに、ビデオカードの TV-Out を使うのと、 ダウンスキャンコンバータを使うのと二つの選択肢があるが、 今回はダウンスキャンコンバータを使ってみた。 nVidia カードの方で、オーバースキャン時の表示位置調整が働かないのは困るなぁ。 もっともこれは Linux 用ドライバとソフトウェアの問題なのだろうけど。
機材を梱包し、宅急便で発送。5日後に無事神戸で再会できるだろうか。
「グーデン・カロールス・トリプル」というビールを飲んでみたら、これがとてもうまい。 アルコール分は強いけど。ふとついでに下北沢近辺の酒屋をまわってみたら、 意外にビールの品揃えがよい事を発見。高いけど。
12日
徹夜で今度はローマ出張の荷造りをし、早朝に出発。往きの成田エクスプレスが混み混みで、 立ち席になってしまった。いきなりこれは辛い。
さて成田に着いてみたら、忘れ物がいっぱいあることに気づく。 一応、旅行用の荷物リストというのは作ってあり、今回もそれに従ったのだけど、 このリストの更新を怠っていた。一番痛い忘れ物は、せっかく Silver Elite まで行った、 World Perks のカード。お陰であちこちで行列に並ぶハメに。他にも、 前の出張で高い金出して買ったノイズキャンセラーつきのイヤフォンだの何だの。
さらに究極の忘れ物。部屋をとってあるホテルへの地図を忘れた。 確かローマ駅の北側だったよな…と記憶を頼りに歩き出したら、駅の東側に看板を発見。 危なかった…。
13日
今日はワークショップとウェルカムレセプション。レセプションはベネチア広場の Palazzo Caffarelli にて。ローマ市内の夕焼けが美しい。
遠くに写っているのはバチカンのサンピエトロ大聖堂
レセプション会場で五十嵐研の西田君に遭遇。なんだ来てたんだー。 「明日の発表大丈夫かなー」と心配そう。
14日
今日から INTERACT2005 本番。 西田君の発表はまったく問題なく、スムーズなものだった。 発表内容は去年の WISS で使われたチャットシステム "Lock-on-Chat" について。 同システムの投票システム(「へぇーボタン」)の使用回数グラフのところで、 豊田さんの発表のところだけ突出して回数が増えているのが笑える。 その理由をいちいち説明しなきゃならなかった西田君ごくろうさん!
会場のすぐ近くが、イタリア空軍の建物だった。看板のシンボルは「入ったら撃つよ」
と大変明快。
15日
今日は自分の発表。デモも用意して、ちょっとおおがかりになってしまった。
発表が終わってからの片付けに手間どり、いざ終わってさぁ昼飯、と思ったら、 知り合いがみんな会場からいなくなっていた。薄情な奴らめ。 しょうがないので一人で祝杯をあげに町へ。今日はちょっとうまいものを喰おうと、 駅前から離れ、オペラ座の方へ行ってみた。行列ができているピザ屋があったので入ってみたかったのだが、 さすがにその時間はないと思えたので、仕方なくオペラ座の真正面のレストランへ。 ちょっと値段設定が高いが、まぁいいか。で、ここで食べたポルチーニ茸のフィットチーネがうまい!! 日本で食べるポルチーニ茸は、ありゃ別物ですな。味もさることながら、香りがいい。 ワインも空けて、酔っ払いながら会場へ戻る。
今日のセッションも全て終わり、後はバンケットへ。 バンケットの会場はローマ近代美術館なのだが、ここへ行くのがまず一苦労。 ドイツ人のあんちゃんと一緒に行ったのだが、地元民にトラムの行き先を間違えて教えられたため、 まったく反対方向に行ってしまい、二人して、イタリアの交通システムに不満たらたら (翌日にまたイタリアシステムにやられるとはこの時は考えもしなかったが…)。 それでもなんとか会場に辿りつく。英語ガイドがついていたので説明を聞きながらまずは美術館の中を案内してもらう。 あんまりいいものは無いみたい。クリムトがあるらしいのだが、見れずじまい。 ジョルダーノ ブルーノのでっかい彫像が何故かここにあった。???
2階へ上がってみると、ジャコメッティやポロックが。さらに奥へ行ってみると、 みんなシャンパングラスを持って集まってるぞ? どうもこのフロアでみんなの美術館ツアーが終わるのを待ってから食事という算段らしい。 それにしても、美術館のフロアで酒を飲みながらの観賞とは、なかなか珍しい。
食事はなかなかうまかった。イタリアらしく、外での食事というのがまたいい。 イリノイの人と、大学の昇進システムについて情報交換したりしながら、日は暮れる。
多摩美の楠さんに、明日の同じ便で日本に行く人(オランダ在住ドイツ人)を紹介された。 せっかくだから一緒に行こうということで、ローマ駅での待ち合わせを決めた。 出発が10時だから…「じゃ、8時30分に待ち合わせしよう」は?それちょっとのんびりしすぎじゃない? 「大丈夫大丈夫」ほんまかいな…。
16日
約束通り8時30分に昨日の人と会い、空港行きの電車が出る29番ホームへ。 すでに電車が待機している。やれやれ。と乗ってはみたものの、あまり人が乗ってない。 しばらくお喋りにうつつを抜かしていると、駅員が乗り込んできて、 「この電車は空港に行かないよ!!さぁ降りた降りた!!」しょえー。
いつの間にか28番ホームに変更になっていたらしい。じゃぁ29番になんか書いとけよ!! 8時50分の電車はもう行ってしまった後。仕方ないのでその30分後の電車に乗って行ったら、 目的の便のチェックインは締切られた後。チェックインカウンターの人に、 「ゲートまで走れ!!もしかしたら間に合うかも」と言われたので走ってはみたものの、 当然セキュリティチェックはあるは何やらで、結局着いてみれば搭乗ゲートは締切られていた。
仕方ないので、他の便を空港内の代理店に頼んで探してもらうと同時に、 僕がチケットを手配してもらっていた、H.I.S. のローマ支店に電話をかけ、 こっちでもあたってもらうことにした。 ちなみに800番(料金先払い)の番号へは空港の公衆電話からはつながらず、 仕方ないので、チケット手配書に書かれていた、イギリスの番号へかけてつないで貰った。 普通の電話番号も併記しておいてくれたらよいのだが。とりあえずは、 出掛ける前に現地支店の番号は聞いておいた方がよいだろう。
幸いにして、大韓航空の本日午後発の便が取れたので、まずは一安心。 しばらく空港で時間を潰して出発を待つ。
やがて搭乗時間。今度は大丈夫ですよ、うん。さすがに周囲は韓国人だらけ。 幸いにして4人席を二人で占拠できたので、とても楽ちん。飯にはビビンバが出てくるのがさすがの大韓航空。
左下に写っている絵の具のチューブみたいなのは、のコチジャン。
17日
そんなこんなで関西国際空港に着いたのは、夜9時頃。ここから電車を乗り継いで、 EC2005 の会場がある三田まで行くのだが、さすがに二人とも昨日の騒動を経て疲れきっているので、 口数が減る。三田駅からはタクシーで神戸フルーツフラワーパークへ。 パークの門に辿り着く頃には0時を過ぎており、門は閉じていた。 守衛さんに開けてもらってなんとかパーク内のホテルへ。 チェックインした後、EC2005 の参加者の一部が宴会部屋に集まっているという情報を得たので、 荷物を部屋に置いてから宴会部屋に行く。おなじみの方々に挨拶していると、 何故こんなに到着が遅れたかを聞かれる。 帰りの飛行機はソウル経由だったので、そこからネットで自分がソウルに居ることは伝えておいたのだが、 みんな「何故ソウル?」と不思議に思っていたようだ。いちいち答えるのも面倒なので、 「ペヨンジュンがどうしても来いと言ったから」とか適当に答えておいた。
そんなこんなで3時頃まで飲んでしまった。明日は朝からイベントの仕込みがあるというのに…。
18日
本来ならば昨日の昼にリハーサルが済んでいる筈の、EC2005 メディアイベント。 荷物はすでに到着しているので、大急ぎで開梱してセッティング。予定表には今日は 「ゲネプロ」と書いてある。「最終予行」の意味で、 一般には本番とまったく同じ進行・内容で行うのだが、どうやら皆そこまで準備はできていない模様。 それどころか、ほとんど何にも準備できていない事を知り、急遽、舞台監督的仕事をこなすハメに。 というか、DIPS の連中をのぞけば、現場経験者がほとんどいないじゃーん。
という訳で、照明卓いじったり、進行打ち合わせをまとめたりと、 自分の担当分以外のことに時間を取られてしまい、演出プランを練り込む間がなかった。 まぁ、ぶっつけ本番はいつもの事なのだけど、たいていはリハが終わってから本番までの間に進行練り直したり練習したりするので、 この時間が取られるのは結構致命的。
ちなみに自分の担当分は、ファッションショーの映像演出で、 ファッションモデルの動きから映像生成して服および背景のスクリーンに投影する、というもの。 自分の出番以外のところでいろいろトラブルが続出、 お陰でカメラとプロジェクターのキャリブレーションが充分にできず、映像がズレてしまった。
やっぱりイベントって、いい制作がついてないとうまくいきませんな。
24日
自宅の PC で、Windows XP 上での Firefox の動作がいかにもおかしい。 1〜2分くらいのフリーズが頻繁に起きる。Linux を走らせている分には特におかしな事は起きない。 ウィルスチェックもスパイウェアチェックも特に何もひっかからないものの、 とりあえず Windows XP を再インストールすることにした。が、 まっさらな状態で Firefox だけ走らせても、やはりフリーズが止まない。なんなんだ? と思ってもう一度ネットの情報を漁ってみたら、 Hyper Threading が有効な状態だと同様の症状が出る、という報告がみつかった。 なるほど、HT を無効にすると問題がない。さらによく調べてみたら、 BIOS が古いとこうなることがあるらしい。あっ、そういえば、CPU をこないだ、 Pentium4 2.80C から 3.0E に換装したんだった。中身が Northwood コアから Prescott コアに変わったのだった。早速 BIOS を最新版にアップデートしてみたら、無事問題は解決した。 普段、店で確認してもらった組み合わせから換装する、ということをしないものだから、 まったく気がつかなかった。やれやれ、再インストール前にこの情報をみつけられていたら…。
27日
今日は小樽。市内を貸し自転車に乗って散策。築港のあたりまでくると、 シネコンを含む大きなビルが、ドン、と建っている。 誰も乗っていない観覧車がグルグル回っていて(平日だけに)、うらぶれた感じがよい。 また小樽港の方へ戻って行く途中で、なんとも古風なセブンイレブンを発見。
石造りのセブンイレブン
というのは嘘で、これは「寶川」の「田中酒造」の建物であり、 セブンイレブンは単にその奥にあるだけなのだった。それはともかく、 折角だから醸造所を見学させてもらい、ある酒を片端から試飲し、土産にしぼりたて原酒と酒粕を購入。
この酒粕、とてもいい匂いがあふれ続けていて、鞄に入れてると鞄に匂いが残る。 歩を進める度に鞄が押されて中から芳醇な香りが噴出するのは、悪くないと言えば悪くないのだが、 さすがに一日中酒の匂いに包まれていると、自分が酒飲みになったような気がしてきて、 陽気と陰気がないまぜになったような心もちがする。
さらに自転車を進めていくと、「メルヘン交差点」という凄い名前のエリアにやってくる。 ガラス工房が沢山集まっており、こういうのに興味のない人にとってはつらい場所だろう。 そのせいか、数件ある乾物屋の軒先には、「お父さん預かります」という看板がかかっていた。 お母さんや娘さんはガラス屋へ、その間お父さんは昆布でもしがんでろ、ということだろうか。 他にもこの辺の乾物屋は、「美味しい旅は試食から」などの、 はじけたコピーがあちこちで見られて面白い。
28日
合宿最終日は、学生さん達を札幌に残し、一人定山渓温泉へと逃避行。 ざっと湯につかった後、バキバキにこった肩と、ガチガチのふくらはぎをほぐしてもらうべく、 マッサージ40分コース。ついさっきまですすきのにいたにも関わらず、こんな山奥の温泉で、 それも至ってつまらないチェーンの温泉施設でマッサージを受けているというのも、 なんとも意気の上がらない話だ。(それでも元M岡研の学生か!とか言われたりして)
定山渓は湯量が豊富なため、町のあちこちで、このように無料の「足湯」場が提供されている。 バス停の真前にもあったりして、ここにつかりながらバスを待っていることもできる。 次から次へと見知らぬ人がやってきては足を出してつかっていくのが、なんとも面白い。 向いの女の子達の足定めなぞも乙である。
これで合宿も終了。温泉とマッサージでほぐした肩は、羽田に着くころにはすっかりいつもの調子。なんとかせんとなぁ。