2001年2月の小ネタ
1日
今まで一度も「ロペス」の話をここに書いた事がなかったが、この用語の一層の普及のために、 ここにそれを記す。
- 「ロペス」とは何か?
- 居酒屋や食事処などで、隣や後のテーブルの人々の会話や立居振舞いが気になったりする事が皆さんにもあるだろう。 また、その事を同席の人に話す際に、「後の席の人がさぁ…」と声に出したりすると後の人に聴こえてしまうのではなかろうかと気遣った覚えがあるだろう。そんな時に便利なのが「ロペス」という言葉である。 「後の人」の代わりに、「ロペスがさぁ、変な事言ってんだよ。」という風に伝えれば、周囲の人間を気遣う事なく、 堂々と話題の俎上に載せる事ができるのだ。
- 用例
- 「ロペスのあの厚化粧、すごいね〜。」
- 「最近のロペス、すっげー調子のってるよな。言ってる事無茶苦茶だし。」
- 「いや、2時のロペスが気になってさ。」(この「2時」は方角を表わす)
何故「ロペス」なのか?については、また明日。
2日
何故「ロペス」なのか?
「ロペス」の由来は3年程前の、松岡研究室の学生達の飲み会に始まる。 我々はある居酒屋の隅のテーブル席に陣取っていたのだが、その日、 カウンターでは二人連れの中年男性が大声で論議をしており、その声は我々の耳に否応なしに響いていた。 一応自分達独自の話もぽつぽつとしながらも、みんなその論議に耳をかたむけていたのだが、 突然「ロペスが…」「ロペスは…」と、話題の中心がロペスとなった。 もう完全に耳を奪われていた我々の話題も、つられてロペスになったのだが、
「ねぇ、あのロペス、どっちのロペスかなぁ。」
「あぁロペスね。俺もさっきから気になってた。」
「それにしてもうるせぇなぁロペス。」
てな感じで、もう「ロペス」という単語は、カウンターの中年男性を指し示す言葉として使われていたのである。 じきにそれがサッカー選手の呂比須である事は判明したのだが、 広島カープファンが三人も含まれていた我々のテーブルにおいては、 ロペスという単語は当然のごとく「広島のロペス」を指す。 さっそく三人の広島ファンは「広島のロペスは…」と話しはじめた。その時、件のカウンターの中年男性は変わらぬ大声で
「ああ、広島のロペス!野球にもいたなぁロペス」
と、こちらのテーブルの話に呼応して、野球の話になだれ込んでいったのであった。
その日以来、「ロペス」という単語は便利な代名詞として我々の間に定着したのであった。
4日
業務連絡: 9階男子トイレご利用の皆様へ。水量を調節して改善を図りました。ご確認ください。
ニールイネスか岸野雄一か迷ったものの、場所もよう覚えていないので、初志を曲げずに渋谷ネストへ。 オープニングアクトのプノンペンモデルは私にはようわかりませんが、かっこよかった事は確か。 でも「アヴァンテクノポップ」というのは少々叩きすぎ。まぁ「アヴァンポップ」って何だったんでしょうね、 とか思ってみたり。今日は岸野雄一+松前公高の二人版スペースポンチが見られたのでよしとしよう。
6日
明け方に三連発で悪夢を見る。いずれもユングやフロイトの類を紐解くまでもなく、 自分の中の醜悪な心理を表したもので、ここ数日間やらかしてきた自分の行為に対する責めの表出に他ならない。 一つ内容を紹介すると、荷物運搬用の人工の坂道を下っていくと、緑色に濁った汚い川が横を流れている。 坂道を下り終えて川っぺりを歩いていくと、夏の日差しの下、生ゴミを貯め込んだ家がいくつも立ち並んでいたり、 放棄されたパチンコホールから錆びたパチンコ玉がこぼれ出ていたりと、 汚なく淀んで腐った街並にいつの間にか入り込んでいる。何よりも恐しい事に、そこは廃虚ではなく、 まだ人が住みついている気配を感じるのだ。街を出る道を探して歩き回るが、 どう歩いていってもその街から抜け出せない。そのうちにパニックにかられ、走り出す。
何故か道具立てが奇妙で、二番目に見た夢には「大阪版広辞苑」というのが出てきた。 見出し語に大阪特有のものが多く含まれていたり、語釈が一部大阪弁で書かれていたりする代物。 中でも笑ったのは「六百日咳」で、その意味は 「××(不明)カメラ店が××の六百日を記念して開いたセールへ殺到した客に、店主が売ったケンカ」。 六百日を記念する中途半端さはともかく、 風邪をうつす事を「ケンカを売る」と表現したのはどこの誰だ。夢の中で「たほいや」やるなよ。
大学構内の梅のうち、白梅の方はもう八分咲き。
7日
最近、Pepperidge Farmの "Chessmen" というクッキーにべた惚れ。 何という事のない普通のクッキーだけど、これがまた阿呆みたいにうまい。 大学の近くの東急ストアに常に置かれているものだから、毎日欠かさず食べられて幸せいっぱい。
C標準ライブラリに含まれているrand()は非常に重い、という事を思い出させられた。 じゃぁってんでx=ax+b式の疑似乱数生成関数を即席で作る。が、 0〜15の範囲の乱数を得るために下位4ビットを使うと、周期16の数列になってしまう。 あわてて上の方のビットを使うように修正したりして、 思わぬところで計算機科学創世紀のような体験をする事に。
9日
24bitピクセル(RGB各8ビット)の画像Aに画像Bを加算合成する。その際、 RGB各成分が255を越えたら255に丸める。これを実現するコードで、実行速度の速いものを必死こいて考えた結果、 以下に辿りついた。
a = A[i] & 0x00fefefe;
b = B[i] & 0x00fefefe;
c = a + b;
d = c & 0x01010100;
e = d>>8;
f = d - e;
A[i] = c | f;
上記の計算結果は厳密には正確ではなく、最大で2階調の誤差が生じるし、bit24にゴミが出るが、 デモ用ルーチンにはそれぐらいでもよかろう。この辺で力尽きたのだが、良いアイディアがあったら教えてください。 意外にも参照テーブルを使う方法もそこそこ速かったのだけど、 出力されたアセンブラコードを眺めていてもとてもそうは思えない。もしかしたら、 テーブルの参照に局所性があるのかもしれない。(実画像を使うとなおさらかも)
10日
x86(+MMX)のアセンブラで書かずにCのコードで書いている事の意を汲んでほしいものだ。 ついでに言えば家のTOWNSはAMD486DX4だ。 “ふつー”じゃない環境で悪かったな。 同様の指摘を首藤さんからも受け取る。返答の中で、 「MMXレジスタにパックするコストが…」と書きましたが、15bit/pixel(RGB各5ビット)の場合での処理の話でした。 混乱しててすいません。
13日
日本中のエレベーターの入口脇に設置された「上り」ボタンと「下り」ボタン、 押された回数の総数を比べたらどちらが多いか。
もちろん本当のところは統計をとらないとわからないが、 自分の思考能力を試されていると思ってちょっと考えてみていただきたい。
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例えば、下りは階段を使う人もいるだろうから、上りボタンの方が多い、という事も考えられる。 だが、あるビルの一階の光景を想像してみよう。目的の階はバラバラである、 十数名の乗客がエレベーターの到着を待っている。しかし、彼等の中で上りボタンを押したのは唯一人。 一方、エレベーター到着後それぞれが目的の階に散っていき、やがて彼等が帰るときは、 それぞれがそれぞれの階で下りのボタンを押すのである。 そう考えると下りボタンが押される回数の方が圧倒的に多いのではないか。
他にも色々な要因が考えられるだろう。この問題を考えるのに飽きたら、 「テレビのリモコンで最もよく押されるボタンはどれか」に挑戦だ。
21日
スパイラルホールで野田秀樹の「2001人芝居」。随所に笑いを誘うセリフを入れるのはいいんだけど、 楽屋オチとか業界ネタとかはあまり好きになれない。モニター中毒患者という設定にしても、 ここ何年も一日に10分とテレビを見ない生活をしているせいか、ちっともピンと来なくて、 理解力の低下を痛感。
22日
松岡研麻雀初役満の栄誉を獲得。中を鳴いての大三元。もう一回書きましょうか? 大三元。もっと大きく書きましょうか? 大三元。
がしかし、麻雀を初めて見る人にはこの感動は伝わらなかった事であろう。
24日
アクセスログを見ていて気がついたgundam.com。
Google iモード版ベータテストがいつの間にか始まってた。 まだアルファテストが始まったばかりの時は単なる検索インターフェースのiモード対応だったのだけど、 今では
通常のHTMLページをiモード対応のHTMLに変換することによって、デスクトップにアクセスできない場所からでも、 Googleとiモードでウェブ上のすべての情報を得ることが可能になりました。
という事に。キャッシュ問題すら危うい橋を渡ってるのに、大丈夫なのか?