2007年4月の小ネタ
3日
またまた ThinkGeek.com で色々買ってしまいました。今日はその中から Xcuse Box をご紹介。
これは何かというと、電話をさっさと切り上げたい時や、 電話越しに遅刻の言い訳をしたい時に、効果音を鳴らすことができるという代物なのだ。 例えばサイレンが鳴り響いている効果音を背景に、 「すいません、ただいま駅が火事になっておりましてね、 申し訳ないんですが1時間くらい遅れます、ハイ」なんて言えたりするし、 赤ん坊が泣いている効果音を使えば、「ゴメン、うちの子がお腹すかせてるみたいだから、またね」と使うことができる訳だ(子供がいればね)。 いやーこれは便利!!と思ってはみたものの、コレ輸入物なので、セリフは全部英語なんだよね。 「内線2番にお電話です」とか「電話回線が切断されました」といったいかにも使えそうなヤツが、 日本では使えないのだ。残念だなぁ。
4日
8-bit operators の "The Music of Kraftwerk" というのを買ってみた (amazon)。 クラフトワークの音楽を PSG 的世界観に置き換えたもの。 相性ピッタリという感じで、なかなか熱いですよ。
7日
ケロミンを触らせてもらった。 蛙のぬいぐるみの中にテルミン的楽器が仕込まれているもの。 口の開き具合で音階を、腕のボタンで音の ON/OFF を制御できる。 デモビデオだと音階がドレミだったり12音階だったりするけど、 ディップスイッチで設定をいじることで、テルミンと同じようにほぼ連続な音階にすることもできる。 で、案外連続音階でも簡単に演奏できることがわかった。 元々音階の微調整には慣れているので、操作系が変わってもなんとか対処できるようだ。 案外いいかも。でも、ちょっとお高いので、自分で同等のものを作ってしまおうかな。 ガワは何がいいかな…。
8日
VESTAX 主催の NO TRICKS DJ BATTLE Vol.2 を観戦しに行ってきた。 1分間の no-tricks バトルというのを初めて観たのだけど、 うーん、パフォーマンス性を削ぎ落した純粋なスクラッチ技術の勝負となると、 分る人には面白いのかもしれないけど、今一つ盛り上りに欠けるなぁ。 思い切って一対一のバトル形式とは違うものにするとかしないと、 DMC からの差別化は難しいんじゃないかな。
13日
これは必読: "Romantic Revulsion in the New Century: Flaw-O-Matic 2.0(digg経由)"
オンラインデートサイトに集積された大量の情報から、 男女のパートナー選びにおける様々な傾向がわかる、という話。 例えば、一般に男は背が高い方がモテる訳だが、身長 180cm の男と 170cm の男の違いがどれくらいのものなのか、それを女性が相手に求める年収の差をもって定量的に示すことができるのだ。 ちなみに左記の記事によると、173cm の男が 183cm の男と同程度にモテるには、 年収にして 1700万円ほど余計に稼げばいい、とのことだ。
この値にどれ程の信憑性があるかはともかくとして、 ネット時代の到来によりこうした統計情報までもが素早く大量に取れてしまうというのは、 ちょっと盲点だった。つくづく今はデータの時代であるのだなぁ。
16日
貴方は貴方のまま生き残れるか? "Staying Alive: The Personal Identity Game" というゲームが公開されている。ゲームといっても全部で三つの二択問題が出題されるだけで、 しかも正解がある訳ではなく一種の心理分析ゲームみたいなものなのだが、 つまり「自分が自分であるとはどういうことか?」という問いについて自分がどう考えているか、 をこのゲームを通して考えることができる。
このゲームでは、とにかく「貴方が貴方のままであり続ける方法を選ぶ」ことが求められている。 それを踏まえて、次の三つの質問に答えて欲しい。
第一の質問は、「火星へ旅する際に、できるだけ確実に辿り着きたい。 一つの方法は肉体をスキャンし、そのデータを火星へ伝送し、 火星側でそのデータを元に(火星の資源を使って)再構成する方法。 どこにも損傷を与えることなく、100%確実に貴方とまったく同じ人間が火星側に現れる。 元の肉体は破棄される。もう一つは宇宙船を使った方法で、50%の確率で無事火星に辿り着く。どちらを選ぶか?」というもの。
第二の質問は、「火星で貴方は危険なウィルスに感染した。放っておけば貴方の脳は冒され、 記憶は失われ、性格までもが変わってしまう。しかし脳をシリコンチップで置き換えれば、 記憶は守られ、考え方や性格は元のままでいることができる。貴方はどう対処するか?」
最後の質問は、「貴方は不治の病に倒れた。科学者は、 体を冷凍することで記憶や性格は保ったまま貴方を未来へ送る技術を開発した。 一方で、魂は転生することが判明した。記憶や性格は引き継がれないが、 『魂』は古い肉体から新しく生まれた肉体へと移ることがわかったのだ。 貴方は死を選ぶか冷凍を選ぶか?」
それぞれの質問はつまり、自分という存在の同一性・継続性をどこに求めているかを、 端的に表している。第一の質問では、肉体そのものが、そのままで存続することを求めるか、 それとも精神が存続すれば肉体の厳密な継続はそれ程重要でないと考えているか、 を表している。第二の質問では脳の同一性についての考え方を見ることができる。 第三の質問は脳や肉体だけではない何かを重要視しているかどうか、だ。
ところで僕の場合、このゲームを自分で自分に当てはめてやってみるとじっくり考えてしまうのだが、 自分の彼女とか親しい人だったらどうするか、を考えると、 割とすんなりと選択肢を選んでしまうということに気がついた。 他人の事だと、何の迷いもなく「伝送・シリコン・冷凍」を選ぶのだけど、 自分の事となると、それぞれの段階でそれなりに迷うのだ。 思うに、自分から見た他人ってのは、所詮感覚を通してでしか認識できない存在であるから、 その感覚さえ同一であればいい、という判断が働くのだけど、 いざ自分自身についてとなると、どうしても肉体や脳といった物理的存在を「自分」という存在から切り離して考えることができないようなのだ。
しかしながら、現時点ではこうした設問はあくまでも想像上のものだけど、 やがてこれが現実の問題となってくる日も訪れるのだろうなぁ。 考えてみれば、例えばの話、思考が言葉に、言葉が文字に、文字が電子情報になってもそれは元の意味を失わないという認識は、 至極当然の事だと今の我々は考えているけれど、 それだって遡れば未決問題だった時期もあったのかも知れない。 (実際それぞれの段階でちょっとづつ欠落するものがある訳だが、 それを重要視するかどうかが、「手紙は手書きで」とか「大切なことは直接会って話す」といった考え方を生んでいるということだ。)
23日
軽く夜食でも食べようと近所のモスバーガーに入ったときのこと。 そこのモスバーガーにはレジが2台あり、それぞれの脇には写真入りメニューが置かれている。 夜のこととてレジには店員が一人ついているのみで、 僕の前では一人の客がメニューを前にしてじっくりと悩んでいる。 で、それがいつまで経っても進展がない。どうも、後で別の客が順番を待っているということに気がついていない様子だ。 こっちは頭上にあるメニューを見て、何を頼むかをとっくに決めているので、 じれったいことこの上ない。すると、レジについていた店員が 「お待ちのお客様、こちらのメニューを御覧になりながらお待ちください」と、 僕に声をかけてきた。そこで初めて件の客は後で待っている客(つまり僕)に気がついたようで、 すぐに「じゃぁ○○と××をください」と注文を決めたのだった。 ああ、つまりこういう状況では「お待ちのお客様がいらっしゃいますので…」 と直に伝えるのではなく、こうやって暗に伝える技術があるのだなぁ、 うまいなぁ、と感心しました、というお話。
25日
今年の4月1日に ThinkGeek で、エイプリルフールの冗談として掲載された 8-bit ネクタイ、 なんと本当に発売されることが決定したそうです。なんでも 「是非買いたい!」というメールが殺到したとか。現在鋭意作業中とのことで、 これはとても楽しみ。出たら即買い。