2011年12月の小ネタ
水平思考パズルをシステマティックに解く方法はあるか
研究室の忘年会で突発的に「ウミガメのスープ」、いわゆる水平思考パズルで盛り上がった。 どうやって皆が質問を組み立てていくのかを見せてもらったのだけど、やはりなかなか有効な質問をするのは難しいようだ。 質問の回数に制約がある訳でもないのだから、矢継ぎ早に質問をぶつければいいのだけど、「何を聞いていいのかすらわからない」という状態に陥る者が多い。 ここで気になったのだが、こうしたパズルに対する、システマティックな質問の組み立て方というのは、はたしてあるだろうか。
Nintendo DS 用に発売された「スローンとマクヘールの謎の物語」では、あらかじめゲーム製作者側で質問を用意していてプレーヤーはそれらを選択する、というものだったのであまり参考にはならないかもしれないが、その質問インタフェースがちょっと面白かった。画面にはパズル中に登場する要素(人名や出来事など)がいくつか提示されていて、それらをタッチしていくと関連する要素が続けて浮かび上がっていく。そうしたタッチの連続によって質問を組み立てていくという形式だった。要素や要素間のつながりはあらかじめ作り込まれているのではあるが、質問を重ねていくことで新しい要素が追加されるなど、それなりにパズル的な演出にはなっていた。
この「要素と要素のつながり」、すなわちグラフ構造を抽出していく作業をシステマティックに行うことができたら、もしかしたら有効な手段にはなるのではないか。暇のある時にでも試みてみたい。
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2011.12.23