2007年5月の小ネタ

8mmフィルムの印刷 [id]

驚いたことに、普通のインクジェットプリンタを使って 8mm フィルムに印刷し映写するという荒技に成功した者が現われた。プリンタやインクにはこれといった細工はせず、透明なフィルムに普通に印刷している。問題はスプロケット穴(フィルムの端に空いている、フィルムを送るための穴)で、なんと彼等はカッターで一つ一つ手作業で空けている。

がしかし、出来上がった映像を観たときには、さぞかしその苦労も報われたと思ったことだろう。粗い、粒状感溢れる映像がたまらない。スプロケット穴の問題さえクリアできれば、是非真似してみたいのだが…。あるいは現像済みのフィルムに上書きするという方向で、何か面白い映像表現を模索してみるというのも手かもしれない。

2007.5.1

ブレードランナーに追加シーン? [id]

Joanna Cassidy さんという女優さんがおられます。リンク先は彼女の公式サイトですが、彼女は “Blade Runner” で、大蛇ショーのレプリカント「ゾーラ」を演じた人です。公式サイトのトップに掲げられている写真がいつのものかはわかりませんが、なかなかお美しい。で、ページ下の方の近況を読むと…

Joanna has just finished re-shooting her scenes from the original BLADE RUNNER movie. Joanna is wearing her original outfit (which she > kept over from the first production). These new scenes will be part of the upcoming special BLADE RUNNER DVD re-release. Check back for more details.

「Blade Runner の追加シーンの撮影を終了」だと?!

“Director’s Cut” を出してもまだ物足りないのかスコットは?!

一体どんな代物になることやら…でも写真の人の大蛇ショーならちょっと観てみたいかも。

2007.5.2

小ネタシステムの変更 [id]

小ネタのシステムに変更を加えました。

  • これまでの日付別の記事構成から、話題別に変更した。タイトルもつくようになった。
  • 記事の更新時刻がつくようになった。ただしいまのところ初出時刻のみ。
  • Atom フィードで全文配信するようにした。

不具合など発見されましたらご連絡ください。

2007.5.7

タンジブルインタフェースから「お触り」インタフェースへ [id]

タンジブルインタフェース (tangible interface)、すなわち「触れるインタフェース」の極北登場です。Jenny L Chowdhury の“Intimate Controllers”!!!

男女の体の特定の部位につけられたタッチセンサーをお互いに触れることで、ダンスダンスレボリューションのようなゲームをプレイするというものなんですが、いやまぁなんちゅうか、よく思い切ってここまで作ったよ。これ、博士論文のための研究なんだぜ?!

「タンジブルインタフェース」という言葉を耳にしたときに、似たようなことはチラとは思わないでもなかったけど、ここまで素晴しいものは思いもつかなかったし、考えたとしても実行に移すだけの勇気は出なかったでしょう。拍手喝采。

(ネタ元:selectparks)

2007.5.7

情報処理学会 MUS&EC 合同研究会 一日目 [id]

今日はお台場のパナソニックセンターで、情報処理学会音楽情報科学研究会とエンタテインメントコンピューティング研究会の合同研究会が開催された。僕の発表は明日の一番最後なのだが、懇親会の席で「大トリを務めるからにはさぞかし凄いネタが仕込んであるんでしょうね」と、ズレたところでプレッシャーを皆にかけられた。まだ発表スライドも完成していないというのに…。
2007.5.10

情報処理学会 MUS&EC 合同研究 二日目 [id]

昨日は夜遅くに家に辿り着いたらすぐ寝てしまい、今日は委員会の会合に出ていたので、ネタの仕込みはまったく間に合わず、ごく普通のプレゼンテーションをこなす。余計なプレッシャーのお陰で妙に疲れた…。

研究会の後はパナソニックセンターの見学会もあったのだが、その後の予定もあるため、楠さん寺田さん倉本さんとで喫茶店でちょっと話した後、六本木へ。

ところで期間中誰だったかに、「EC 研究会の EC って何の略称ですかね?」というフリに皆ネタで答えていたときに、「E加減でC調」という答を出したら、「古過ぎる!」とお叱りを受けてしまった。がしかし、今こそ新しい、と思うのですが、いかがでしょうか。

2007.5.11

Processing パーティー [id]

dotimpac.to の田中さんと、多摩美の卒業生前川君が共著で書き上げた Processing の本「Built with Processing: デザイン/アートのためのプログラミング入門」(amazon)の出版にちなんで、SuperDeluxe で開催された Processing パーティーに参加してきた。開場直後からどんどん客が入ってきて、大盛況だなと思っていたらなんと最終的に 400人を超したらしい。いったいどこからそんなに Processing 目当てで人が集まるのだろうか。不思議と言えば不思議だ。

前半は Processing を使った作品や企業ロゴなどの事例紹介。プロトタイピングにしか使わないよという人から最終形まで Processing で作り込むものまで様々。後半は授業で使っている事例の紹介や、学生さんが実際に作ってみたモノの紹介など。

最後に飛び入り発表ということで、2件程のプレゼン。もっともその内の1件は僕でしたが。事前に田中さんに「何かネタあったらやってください」と言われつつも、 EC研究会の発表準備でまったく時間が取れなかったので、何か作品らしきものを作るのは断念。そのかわりに、 Processing と他のアプリケーションを OpenSound Control を使って通信させれば、とっても簡単にアプリケーションを組み合わせてものが作れますよ、という内容のレクチャーをした。もう夜の11時を過ぎていたこともあり、徹底的に悪ノリをして、「今日は OpenSound Control、略して“OSC”という言葉だけでも覚えて帰ってください!」という前フリで「O・S・C!」「O・S・C!」と call & response したり、唐突に田中さんに話を振ったりと、遊ばせていただきました。

その時のレクチャーの内容については、そのうちどっかにまとめて公開することを、前川君に約束させられてしまったので、なんとかしなきゃなぁ。

2007.5.12

Magic Censored Numbers T-shirts [id]

最近 digg や各地のブログを賑わせた謎の16進数列を題材にしたTシャツが、早速 ThinkGeek に登場した。対応が素早いなぁ。
2007.5.12

Wall of Pong [id]

Wall of Pong という面白いシステムを発見。「どこででも Pong が遊べる」のだとか。

ポンの球の表示はレーザーを使っていて、その表示位置をコンピュータから制御するようになっている。で、パドルの方はどうやっているかというと、パドル自体に光センサを組み込んでいて、そのセンサの出力を見て、パドルに球が当ったたかどうかを判定しているのだ。パッと見だと、パドルの位置をセンサで認識しているのかと思ったけど、なるほどこれだけで充分なんだね。

2007.5.14

Hi, I'm Ruby on Rails. [id]

Mac の最近のコマーシャルをパロった、“Ruby on Rails vs Java” というムービーが笑える。

jar (保存ビン) と jar ファイルをかけた駄洒落がいいですね。

2007.5.16

Domestic Tension [id]

イラク生まれのアーティスト、Wafaa Bilal が、今月からシカゴの Flatfile ギャラリーの一室に住み、その様子をネット中継している。カメラで彼の様子を観るだけでなく、ボタンを押せばペイント弾を撃つことができる!

イラクの人々が今置かれている状況、すなわち現実に死の危険にさらされ軟禁状態にあり、かつそれを「遠い国の出来事」としてカメラ越しに眺められている状況を表している。観客はビデオゲーム感覚で Bilal の生活を覗いて、さらにインタラクティブに参加

  • 銃で撃つ - こともできるが、それは現実に Bilal の生活に影響する。 (もっとも、Bilal 自身は常に衝立を持って移動しているので、直接の狙撃機会はなかなかやってこないようだが。が、画面を見ればわかるとおり、すでに一面ペイント弾の色に染まっている)

パフォーマンス開始直後くらいにはなかったチャット機能も今では備えられ、いよいよ画面の中の世界と「こっち側」との、つながっているけど乖離している、不思議な空気感が鮮明になってきた。今後もさらに何かしら進展させるつもりだろうか。しばらく定期的にチェックしたいパフォーマンスだ。

2007.5.16

Doritos BIG BATTLE [id]

私が愛してやまない KAIJU BIG BATTLE ですが、なんとドリトスが参戦してました。いやー、ドリトスもよくもまぁ KAIJU と組もうと思ったよな。ところで動きが Los Plantanos に似てますね。というか造形とかはみ出た足の細さも似てますね。
2007.5.16

(水の)ご使用量が多くなっています! [id]

家の郵便ポストに、水道使用量のお知らせとともに「ご使用量が多くなっています!」と題された往復葉書が入っていた。内容はというと、

本日、メータの点検にお伺いしましたところ、今回のご使用量が前回とくらべて大変多くなっております。

現在、漏水はないようですが、ご不在のためこの原因について調査することができません。

なるほど、前回は 16立方メートルだったのが、今回は 22立方メートルになっている。 はて、どっか漏れているのかもと思ったが、水道使用量のお知らせをよく見ると「前年同期使用水量」という項目があり、 こちらは 20 立方メートル。となると、20台が通常で、前回のが少な過ぎなんじゃ? ということで、去年の水道使用量を全部調べてみると、ほぼ全てが20台。 やはり前回の 16立方メートルがたまたま少ないということらしい。 考えてみれば、前回分である1月末〜3月は海外出張がいくつも入っていてしょっちゅう家を空けていた。 つまり、家にいなかった分、使用量が少なかった、というただそれだけのことだったのだ。

それにしても、使用量の増減を検針の度にチェックしていたのかとか、「前年同期使用水量」という項目があったことに今更気がついたとか、ちょっとした発見であった。

2007.5.18

作る人達 [id]

3D プリンタというのはあると色々と遊べそうなんだけど、えてしてとっても高価。ならば作ってしまえ、と、CNC旋盤を改造して作ってしまった人達がいる。その 3D プリンタの名は Candy Fab。なんとまぁ、グラニュー糖を熱風で溶かして固めて造形するというものなのだ。写真を見ればわかる通り、細かさとか滑らかさとはまったく縁がないものの、かなり大きめのブツをちゃんと作ることができている。かなり複雑な形状のものもできるようだ。原料がグラニュー糖なので、なんだったら食べることもできる (どう考えても口に余る大きさだが)。

で、これを作った Evil Mad Scientists からリンクされているサイトで、made by trish という、やはりものづくり系のサイトがなかなかいい。よくある写真による作り方解説サイトなんだけど、製作者であるところの trish がかわいいんだよね。作ってるものも結構面白いです。

2007.5.18

没になった WiiPlay ゲーム(嘘) [id]

没になった WiiPlay ゲーム」だそうです。当然偽物ですが。このビデオを作った LoadingReadyRun という連中、他にも変なビデオを一杯作ってます。暇な折にチェックしみてくださいな。
2007.5.28