2012年8月の小ネタ

取り壊し予定の建物で消防訓練やってた [id]

明治大学生田キャンパスの第二校舎1号館が建て替えに伴う取り壊し作業が始まりつつあるのだが、先週その建物を使って消防訓練が行われている場面に遭遇した。

休憩中の消防隊員に聞いてみたところ、こうした取り壊し予定の建物を使った訓練というのはときどき行われているらしい。窓ガラスや壁を破っての突入などを実地で訓練できるのだそうだ。

見てみると、窓ガラスを破ったあとがあったりするなど、かなり激しい訓練をやっているようだ。

1号館はかなり大きな建物なためか、2〜3種類くらいの訓練を同時並行でやっているようだった。

大学の施設がこうしてお役に立って何よりだ。

2012.8.13

「セーラー携帯ふでペン極細」の魅力について [id]

毎日使う筆記具。最近はスマートフォンやノートPCでメモを取ることも増えてはいるけど、今でも紙のノートと共に必ず筆記具を携帯している。常用する品だけに人それぞれのこだわりがあるものだが、僕はセーラー万年筆の「携帯ふでペン 極細」を愛用している。10年ちょっと前くらいに出会ってからずっとこれを使い続けているのだが、先日ふと検索してみたら同じように愛用されている方を見付けたので、僕もこのペンの良さをアピールしてみようと思う。

「セーラーふでペン極細」のよいところ

  • 筆跡あくまで黒く、テカらず、にじまず、読みやすい。裏写りも少ない
  • カスレ・ボタ落ちなく、いつでも書き味よし
  • 筆圧軽くともスラスラ書ける

「ふでペン」と聞くと、ペンの先がしなやかに曲がるものを想像される方も多いだろうが、セーラの「極細」は、しなりがほとんどないのでペン先から受ける感触はサインペンに近い。

ふでペンのインクは墨の色。しっかりと黒く、にじみがない。ボールペンの筆跡は光線の加減によってはテカテカと光って読みにくくなることがあるが、ふでペンのそれはまさしく墨痕淋漓、目に気持ちのよい黒さがある。

また、ボールペンだと時折どうしたことか、まったく書けなくなることがある。同じ紙のまったく別のところだとスラスラ書けるのに、肝心の場所では紙の表面をひっかくだけでまったくインクが出ない、なんてことがよく起きるのだが、ふでペンにはそれがない。それだけでもストレスがとても軽減されるのだ。加えて、ボールペンでずっと書き続けていると、インクがペン先にたまって、それがボタ落ちして汚ならしくなることがあるのだが、そんなことも起きない。軽い力でスラスラ書けるのもありがたい。


上がボールペン、下がふでペン極細の筆跡

水濡れに対する耐久性も、油性インクに比べてまったくひけをとらない。考えてみれば、墨の水濡れに対する強さは、木簡や陶器などの出土品に残された墨跡が示している。下の写真は、よくあるコピー用紙にふでペンで書いたあと、水をたっぷりと流したもの。まったくにじみが生じないし、色落ちもない。

「セーラーふでペン極細」の弱点

  • 一部のコート紙のような、水をはじく面に弱い
  • 胸ポケットにキャップせずに入れると大ダメージ
  • コンビニや小さな文具店などでの扱いが少なく、すぐに調達できない

さすがにふでペンは万能という訳にはいかない。例えば水をはじく面には書けない。また、うっかりキャップを閉め忘れて胸ポケットに入れて放っておいたりすると、どんどん墨液が染み出していくので、ポケットが真っ黒になったりする。まぁこれは万年筆でも同じですが。というかちゃんとキャップしろよっていう話ですね。

最大の弱さが、取り扱っている店が少ないことですかね。持ってくるの忘れた、と思ってそこらのコンビニに飛び込んでもまず見つからない。ちょっと大きめの文具店でも、「細字」まではあっても「極細」がない、なんてことも多い。なので、Amazonあたりでまとめ買いしておくぐらいしか手がない。僕はオフィスと家とそれぞれの机の引き出しにストックしている。

ちなみにこのふでペンを、無印良品のダブルリングノート・ドット方眼A5サイズのリング部分に挿して持ち歩いている。このセットが今のところ僕の最強ノートです。

2012.8.21

事務用ボールペンを愛用していた頃 [id]

ところで、セーラーふでペン極細に辿り着く前は、事務用の黒ボールペンを高校生の頃から愛用していた。授業のノートもメモも、ボールペンで書いていた。それまでは普通に鉛筆やシャープペンシルを使っていたのだが、これらは消しゴムで消せるという利点はあるものの、手や腕でこすられていく内に書いた線がだんだんかすれ、ノートも薄汚れていくのがどうにも気にいらなかったのだ。そこへいくとボールペンで書いた字はこすってもかすれず、ノートの紙とのコントラストもはっきりくっきりしていて読みやすい。しかし、ボールペンの筆跡は少しテカテカするので、光線の具合によっては読みにくくなることがあるのと、インクのボタ落ちでノートが汚れたり、突然書けなくなることが頻発するため、不満もあった。ふでペンに乗り換えたのはそのあたりが原因である。

そういえば、当時はボールペンでノートをとること自体が少しカッコいいという意識があったものだ。クラスには他にもやたらと高機能なシャープペンシルを持ち込んだり、オレンジ色のミリペンでノートをとる奴がいた。僕に限らず、ちょっと変わった筆記具を学校へ持ち込むのを競いあっていたのだった。僕のこだわりは、ボールペンはボールペンでも、1本80円の事務用ボールペンを使うことだった。事務用ボールペンはどこでも売っているから、無くしてもすぐに補充がきくし、安い。そんなところに「プロっぽさ」を勝手に見出して悦に入っていたのである。その頃はまだ「ボトムズ」は観てなかったはずだが、何に影響されたやら、今は思い出せない。

2012.8.21