2002年12月の小ネタ

4日 [id]

今日から函館は大沼にて、WISS2002。 最初のセッションで発表、夕方にデモ、そして夜には OUISS(お蔵入りユーザーインターフェース救済シンポジウム) 2002の開催と、パンパンのスケジュール。おまけに前日(またしても)徹夜。いやーつらい。

つー訳で、発表は無事終了。一時は開催が危ぶまれたOUISSの方も、飛び入り発表が続出したお陰で盛況だった。 お蔵入りの過程も様々で、会社ごと撤退・先行特許発覚などなど。 「来年こそはお蔵入りを持ってきますよ」と闘志を燃やす人も多かった。 あんまりお蔵入り狙いで作らないように…。


5日 [id]

論文を五七五で要約できるか、という話。僕の研究の場合「カーソルを 増してはやし GUI」なんてな感じ。 これからは日本の論文誌では、要約の他に俳句を必ず付ける事にしよう。

6日 [id]

WISS 終了後、バスでとりあえず函館空港へ。ところがこのバスが乗用車とぶつかってしまう。 どちらも時速10kmも出てなかったので、怪我人も出ずたいした事はなかった。乗客 = WISS 参加者はみんな大喜び。 前扉が開かなくなったので、非常口から出るハメに。この非常口、結構な高さがあるので、 降りるのは意外に大変。

[写真]
緊迫の脱出シーン

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市場で買物の後、伊知地さんの案内で函館市内の食い物屋へ。伊知地さんお勧めだけあって、 出るもの出るものがみんなうまい。飛行機が出発するまでの1時間、喰えるだけ喰った。

7日 [id]

注文していた、unibrainFire-i というIEEE1394カメラが届いていた。ThinkPad のIEEE1394ポートは4ピン、 Fire-i は電源を必要とする以上6ピンが必要なのだが、DCコネクタを別に持っているのがポイント高い。 USBポートから電源を取る事ができるとなお良かったのだが…。それはともかく、 カメラ本体に連接用のIEEE1394ポートがついているので、カメラをいくつもつないでいけるのが良い。 注文していた二個をつないで、Linuxで見られる事を確認。

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旧友の奥秀太郎の映像展「濁画」のスペシャルライブのリハーサル。 みんなが楽器を駆使して曲作りをしている傍らで、一人Vimでプログラミング。

8日 [id]

ラミィキューブ選手権の東京地区予選は、12位で敗退。 やっぱり徹夜明けというのはゲームをやるには大変良くない。久しぶりに本大会への出場権を失った。

14日 [id]

昨日は「ゼルダの伝説〜風のタクト」予約分を引き換えるだけで、プレイできなかった。 今日は思う存分遊ぶ。細かいところが本当に良くできている。これはまた楽しめそうだ。

22日 [id]

最近忙しかったのは、 一つには Entertainment Computing 2003 向けに論文を書いたりコーディングしてたりしたため。 エンターテインメント分野へのコンピューター技術の応用に関する研究発表をするワークショップで、 来月13〜15日に大阪で開催です。参加申し込みの締切は今月26日までなので、興味を持った方はお早めに。 今回はEffecTVネタと SmartSkinネタの二件。 それにデモが一件。当日も忙しそうだなー。

ところで、実行委員とプログラム委員の名前を眺めてみると、 どっかで見た名前ばっかりというか、実行委員にOUISS2002の表彰者が二名ともいるし。 これは「この業界狭いなー」というよりかは、この方達の行動範囲が広過ぎるという気が…。

23日 [id]

最近、新聞雑誌を読んでいて料理の作り方の記事に目が留まるようになった。 で、朝日新聞に掲載されていたレシピを眺めていたら「トマトホール 1缶」という記述を発見。 「トマトホール」ってのは、殺人トマトに喰われてできた穴の事か? という見えすいたボケはともかく、 英語表記を尊重するならこれは「ホールトマト(whole tomato)」と書くべきだ。 「ホールトマト」が何故「トマトホール」に化けたのか。Googleで検索してみるとこの誤記は結構見付かるのだが、 その検索結果から推察するに、レシピ中の

トマト ホール缶(1)

といった表記が、次第に「トマトホール缶」になまってしまい、 最後には「トマトホール」というものがあるかのように思われるようになったのではないか。

料理の最中にこういう事を気にしているから、鍋を焦げつかせたりするんだよなぁ…。

26日 [id]

「マイノリティ・リポート」を観た。なんとなくアシモフの「鋼鉄都市」を連想してしまう、 なんて書いてしまうとネタバレかな。ところで、未来技術考証に、MITメディアラボはタンジルブルメディアグループの John Underkoffler が参加しているのを発見。 映画中に出てくるコンピューターシステム等を担当しているものと思われるが、 なるほど、タンジブルメディアらしきところこそあまり見当たらないが、 透明なディスプレイやデバイスが出てくるところなぞ、 同じグループの Brygg Ullmer が作る、 アクリル板を多用したプロトタイプと雰囲気が重なる。特に、ストレージメディアらしきデバイスは、 Brygg が Sony CSL で暦本さんと作っていた、 Data Tiles に酷似していると思う。

それはともかくとして、主人公の偽装後の名前であるところの 「ヤカモト」、あちこちで「こんな名前あるか!」と文句をつけている人がいるようだが、 これはやっぱりモンティパイソンからの拝借だと考えるべきでしょう。 なんつっても東京国際映画祭でのインタビューで、 スピルバーグがパイソンの1スケッチを引合いに出していたりする訳だし、 クロだと考えていいのではないでしょうか。

27日 [id]

おっと、昨日のネタで書きもらした。Pre-Crime にある、 被害者と加害者の名前が刻まれた球が転がり出てくるシステム、 これは Durell Bishop の“Marble Answering Machine”からの発想だろう。 留守番電話機で、録音されたメッセージがボールになってレール上を転がり、蓄積されるというもので、 タンジブルインターフェースのはしりみたいなものだ。