2005年11月の小ネタ

1日 [id]


左は展示ホールの様子。段ボール箱も一通り組みあがった。一方、上のフロアでは映像システムのチェック中。やっと4画面動作がまともに動くようになった頃。

結局、朝10時、開館の時間になってようやくシステム全体がまともに動くようになった。 まぁこれでひとまず一段落。いろいろと不満は残っているのだが、とりあえず帰って寝たい。

そんな訳で、"danboxel 01"、お暇な折にご覧になってください。 ちなみにこの名前は僕が提案したもの。相変わらず駄洒落系ネーミングから脱却できていません。

今月後半から、映像システムの入れ換えがあるかもしれません。できればそっちの方を観て欲しいです…

9日 [id]

ソニーがもっと楽しくなる!ソニーグループ共通のポイントプログラム“ソニーポイント”をスタート

ソニーは、グループの提供する様々な商品やサービスをお客様により一層楽しんでいただくために、新しいグループ共通のポイントプログラム、“ソニーポイント”を11月11日(金)よりスタートします。

ネットショッピングやクレジットカードの利用を通じて幅広く貯めていただけるソニーポイントを使って、エレクトロニクス・ゲーム・音楽・映画・インターネット・ライフスタイルにわたる多彩なソニーグループの商品やサービスをお楽しみいただけるプログラムです。各社が独自に提供してきたポイントプログラムに共通性を持たせることで、ポイントをより貯めやすく、また使える場面もより広くし、ソニーファンのお客様へのサービスを充実させようというものです。

…全然立ち直ってないなソニーは。クオリアを止めて少しはマトモになるかと思ったが…。 ソニー商品のリピータを確保しようというマーケティング戦略なのだろうけど、 メーカーが商品そのものの訴求力を棚上げしてこうしたマーケティングで客離れを喰い止めようというは、 ちょっと的外れではないか?

…と思ったら、これまで各サイトでバラバラに「ポイント」を発行していたのね…。 それをまとめたことについては、まぁいいことなんだろうな。

11日 [id]

ちょっと調べものをしていたら、こんな論文を発見した。

"The Monty Python Method for Generating Random Variables"
Geroge Marsaglia and Wai Wan Tsang: ACM Transactions on Mathematical Software, Vol. 24, No. 3, 1998.9

乱数生成の手法に関するものなのだが、この命名の理由について論文中で触れられていて面白い。 翻訳引用すると、

"I, Marsaglia, called this the Monty Python method when it was developed, some 20 years ago, because opening graphics on the British television show Monty Python's Flying Circus resembled the essential element of the method. The zany Monty Python crew pictured a stylized head with a hinged top that folded open, with all kinds of silliness pouring out. The Monty Python Method has an analogous hinged top that is folded over to suggest, among other things, an interesting way to generate a random variable. You may judge for yourself its silliness."

私 Marsaglia はこの手法を開発したときにこれをモンティパイソン法と名付けた。 というのも、20年ほど前のイギリスのコメディー番組「空飛ぶモンティパイソン」 のオープニングが、この手法の本質をよく表わしていると思ったからだ。(後略)

この種の論文としては珍しい茶目っ気溢れる文章だ。この人の他の論文では、

"DIEHARD: A Battery of Tests of Randomness"
Geroge Marsaglia: Florida State University Technical Report, 1996

というのもあり、かなりフザけた人物のようだ。

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FSFmacs で、X11 のセレクションから文字列を受け取れない問題について。

Emacs というか、Unix のソフトウェア全般に渡る、使いにくさの一端。 恐しいのは、この手の不具合の改善の遅さ。それぞれのソフトウェアの開発者も違うし、 当然依って立つ背景も違うから、慣性が強く働いている。とりあえず Emacs から XEmacs にでも乗り換えれば少しは幸せになれるだろうか。今 Emacs を使い続けている理由はほとんど Mew のためなのだけど、そもそもメール環境を Mew から他のに乗り換えたいと常々思っていたのだから、 この際まとめて捨ててしまえばよいのかもしれないが…。 やっぱりこういうのはなかなか変えられないよなぁ。

13日 [id]

バスの中で見かけた、虎ノ門の金刀比羅宮の広告。「祈願」のところで、 上の三つはわかるけど、最後の「禁酒禁煙」ってのは、祈願の対象なのか??

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ついでに。ベルギーの「ギロチン」というビールのラベル。 よっつある記号のうち、右下のがわからない。「発泡性」の意味かな? あと、ゴミ箱の記号に "ITALIA" って書かれているのも、わからんといえばわからん。

17日 [id]

こないだの情報処理学会の論文誌に掲載が決まったあの論文、まだ発行になってないのかな、 と思って情報処理学会の Web ページを見てみたら、とっくの昔に出ていた。 げ、もしかして、掲載号って著者には送られてこないのか? あんなに高い金出して、何の役にも立たない別刷り百部買わされたというのに、 掲載誌の一冊もくれないわけ?

19日 [id]

バレエというものを今日初めて観てきた。東京文化会館での、Sylvie Guillem の「最後のボレロ」。初めてのバレエがギエムで、しかもボレロですか! バレエというと、とかく恐しい評論(言い換えるなら、読んでるだけで眩暈のする) をよく見かけるものだから、特にモダンバレエなんぞをいきなり観ても何のことやらサッパリ、 となるかと思いきや、思いのほかすんなり受け止めることができたので、その感想を記してみる。

ちなみに演目は最初に「ギリシャの踊り」。その後「小さな死」「ドン・ジョバンニ」とあって、 最後に「ボレロ」という構成。で、その「ギリシャの踊り」を観て理解したのは、 バレエってのは、フィルムの無い時代の映像作品であり、アニメーションの無い時代のアニメーション作品なのだ、 ということだった。クラシックバレエの方はともかく、モダンバレエの方は、 映像屋の目から見るとそうとしか映らない。少なくとも振り付けあるいは演出家がそうだと思って演出しているのは、 舞台を観ていると明らかだと感じられる。舞台上の隙間の作り方とか、対称形の作り方とか、 演出の方針が、とても映像的なんだよね。 あくまでも「感想文」なんで、論があやふやなのは勘弁。

で、その方針を突き詰めていくと、ダンサーという存在は、 映像屋にとってのピクセルやポリゴン、あるいは何かしらの図形要素に相当する。 演出家が頭に描いている映像をそのまま舞台上で再現するための構成要素。

ところが、やっぱり映像とバレエが違うのは、その構成要素がピクセルなのか、 身体を持った人間なのかであり、その違いが非常に大きな違いとしてあらわれているのも事実だ。 舞台上で動く映像作品を観せるにあたって、そこに人間を使うのが当たり前であり、 それしか手の無かった時代。構成要素が人間である限り、その動きは身体の制約を超えることはできない。 そしてその制約があるからこそ、それを観る者はそこに意味を見出し、ときに驚き、感動する。 要は「バレエがバレエたりえる」という奴ですな。

さて、「ギリシャの踊り」はそういう作品だった訳だが、 ギエムの「ボレロ」となると、ちょっと難しい。まず、ギエムの身体動作も、 周囲でうごめいている男性ダンサー達も、やはり映像の構成要素であるというのは変わらない。 特にギエムの動きは、映像屋として「こう動いて欲しい」という細かい要求をほぼ完璧に実現している。 でも、ギエムはそれ以上に、強い存在だった。何がそう感じさせるのかはよくわからないけど、 一つにはもちろん、人間であるが故の制約を打ち破っている(ように見える)という所にあるのは確かだろう。 特にギエムは長髪をそのまま結びもしないで踊っているのに、まるで連獅子の舞みたいに、 完璧に髪を制御しきっていた。一体どんな仕掛になっているのか? と思うほど。 あるいは髪型に秘密があるのかもしれないけど、とにかくこれには驚いた。 が、まぁこれは小さな点で、本質のところは、やっぱりわからない。これはなんとなくの感想だけど、 ギエムは、与えているようで奪い取っている存在になっていたように思う。この辺が、 演出意図から見てどうなのか、が、その存在感の強さの裏にあるのかもしれない。

ところで、三階の端から観ていたせいか、わずかながらギエムの動きが弱いように思えた。 というか、きっともっと凄い動きができるんじゃないか、という気にさせられた。 体の調子でも悪かったのだろうか。それともやっぱり、あの凄い動きにアテられたためだろうか。

さて、最後に一つ。たまたまちょっと前に NHK アーカイブスで人間国宝17代目中村勘三郎の舞踊を観ていたのだが、 これがまた凄かった。バレエで観る躍動感とか肉体の激しい動きなんてものはまったくないが、 「なんでこんな動きができるんだ?」という驚きは同じ。一つ一つの体のこなしが、 見事にさまになってるんだよね。多分、当時の日本人の体型と筋肉量から作りうる動きの頂点。 僕はこれを観た途端、舞踊を習いたいと思ったくらい。バレエもいいかとは思いますが、 踊りに興味があるのなら、これを見過ごしては絶対にいかんです。

21日 [id]

つい衝動買いしてしまった訳なのだが。


馬鹿な、ただのうさぎじゃないか。


キェーッ!!
ちくしょう、こうなったら聖なる手榴弾を持ってこい!

24日 [id]

最近めっきりフォトログみたいになってきてますが、気にせずに。 しれっと2ヶ月くらい前に撮った写真ですが。「鉄道模型と切り絵」という取り合わせもさることながら、 やっぱりそれで電車男を目指すってのはちょっと無茶じゃないかなぁ…。

25日 [id]

NEWS.COM の記事より。 キヤノンによると、クリスマスの時期が近付くと、コピー機の出張修理の32%が、 スキャナ部分のガラス板の破損修理なのだそうだ (ただしロンドンでのお話)。 オフィスでのパーティーで飲みまくって勢いづいた連中が、お尻の (あるいはその近くの他の部位の) コピーを取ろうとしてコピー機に乗っかるのがその原因。 ちなみに同記事の日本語版は最後の誤訳がちょっと興醒め、というかそこを間違えちゃいかんでしょう。

28日 [id]

Amazon で色々と買物していたものが届いてきた。まずは DVD が2本。

「仙波清彦とはにわオールスターズ イン・コンサート」 (amazon)
いやー、とうとう DVD が出ました!! 1991年に柴メルパルクホールにて総勢50人超のミュージシャン達が、 音の遊び人仙波清彦の指揮の元、ステージにギッチリ詰まって繰り広げる大音楽祭!! 小川美潮はもちろんのこと 奥田民生・デーモン小暮・戸川純とゲストも楽しいボーカル陣、キーボードに久米大作、 ギターに渡辺香津美、ベースにバカボン鈴木、ドラムスにレイチや村上“ポンタ”秀一と、 なんとも豪華なメンバーが、まぁ本当に楽しそうに演奏しています。 観て聴いているだけで音楽の「力」というものを感じます。
「The Rutles: All You Need Is Cash」 (amazon)
モンティパイソンのエリック アイドルが、やはりモンティパイソンとも関係の深い ニール イネスと組んで作った、ビートルズパロディ。 「ラトルズ」という架空のバンドの歴史を追ったドキュメンタリーの体裁をした、TV映画。 これまでビデオとレーザーディスクでしか出ていなかったのが、めでたく DVD になりました。 劇中で歌われる歌は、The Bonzo Dog Band のニール イネスが担当しているだけあって、 とってもビートルズらしい、名曲揃い。イエローサブマリンのアニメフィルムのパロディである、 "Yellow Submarine Sandwich (Cheese and Onions)" のアニメは、曲の良さもあいまって、オリジナルよりもいいかも。 ちなみに追加カットが若干ある模様。

実はどちらもビデオでは持っているんだけど、つい買ってしまった。 自分で電子化するのも面倒だし…。

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お次は、DIGITAL COWBOY の USB 近赤外線カメラ DC-NCIRC1 (amazon)。 正確に書くと、普通に可視光を撮影するビデオカメラなんだけど、 映像が暗くなると LED から近赤外光を照射して明るさを補ってくれる。真っ暗にすると、 事実上の近赤外線カメラとして使える。普通の CCD カメラだと赤外光を吸収するフィルタが入っているのだが、 どういう仕掛だか、自動的に加減してくれるようだ。 可視光を吸収する方の赤外線フィルタを使うと、日中でも近赤外線撮影ができる。

都合の良いことに、中身は Sansun SN-510 と同等品のようで、 Linux からも使える。ドライバ (spca5xx) をインストールするだけ。ただし、DC-NCIRC1 特有のパラメタの調整はまだ成功していない。