ビデオゲームの部屋:燃えよゴンタ!! (ヤンヤカ, 1993)
発売当時高校三年生、大学受験シーズンであるにも関わらずゲームセンターに通っていた僕であったが、 このゲームが入荷した時、デモを見ていて予感にかられた僕はすぐさまプレイした。
プレイヤーが動かすキャラクターはダイバーで、6x8の48枚のパネルの上がゲームフィールドである。
ボタンを押すとパネルをくぐって水面下に潜るのだが、この時パネルがひっくり返って固定される。
また別のパネルの下に行ってボタンを押すと今度は水上に戻り、やはりパネルがひっくり返る。
こうして48枚のパネル全てをひっくり返せば面クリア。アイテムで縦や横の列を一度に全部返せたりできるのだが、
順番を考えないと、やはりフィールド上(または下)を動いている敵キャラクターにぶつかりやすくなるので、
それなりに戦略が必要となる。アイテムも水面上と下のそれぞれに出現するとか、
潜っていられる時間に制限がある等、ゲームをスリリングにするアイディアも満載だ。こいつは
面白い!!!
久しぶりのアイディア勝負のゲームで独自性も高い良質のゲームだ、と評価を下したのだが、 たった一つ困った事があった。すなわちこのゲーム、「脱衣もの」なんである。 パネルをひっくり返すと肌をあらわにした女性の姿が現われるのだ。
お陰で人に強くは薦めづらいし、イロモノ扱いでゲームセンターへの入荷も悪い。 でもゲーム自体は、往年のnamcoゲームを思わせるゲーム性の高さ。 当時すでに新ゲームのオリジナリティの低さが取り沙汰されていた中で、 光るアイディアが沢山盛り込まれていたのだが、とってつけたような脱衣要素のせいで、 評価される事なく消えていってしまった。後年namcoが出した「ダンシングアイ」は、 namcoが出したというだけで許されてしまってるような雰囲気がありますが、 あれを誉める人はまず「燃えよゴンタ!!」をやるべき。ゲームの面白さとしては断然こっちの方が上です。 あんなゲームが歴史に残るのであれば、ゴンタの再評価もされて然るべきだと思うんですがねぇ。
ちなみに、面クリアした時の女性のセリフが爆笑ものです。