ビデオゲームの部屋:BLOCK OUT (TECHNOS JAPAN, 1989)

テトリスの三次元版ということで、California Dreams が出していたゲームのアーケード移植版である。 「ウェルトリス」が三次元というよりかはテトリスよっつ分でしかなかったのに対して、 こちらは実にストレートに三次元化されている。画面は穴を覗き込むような形になっていて、 ブロックが奥へ奥へと落ちていくのを動かしたり回したりしてテトリス的にはめ込んでいく。 面クリア型のゲームで、規定 FACE (LINEではない)揃えればクリアとなる。

このゲームのポイントは、面が進むにつれて次第に複雑な形のブロックが出てくるようになる事だ。 始めのうちはテトリスでも出てくるような、平面的なブロックしか出ないのだが、 そのうちに三次元的構成のブロックがどんどん落ちてくるようになる。そんなブロックを、 XYZ軸方向に回転させるというのだから、 苦手な人は話を聞いただけで「あーもうダメ」という反応が返ってくるゲームである。

実際身の回りでもこのゲームが得意な人間と苦手な人間でスッパリと分れていた。 僕はかなり得意な方だったのだが、これはコツがあって、 ブロックをどの方向に回すとブロックの接地面がどうなるかを覚えるとかなり楽になるのだ。 覚えるといっても暗記するというよりかは手が勝手に覚えるようなもんなのだが、先日久しぶりにやってみたら、 もう十年以上ブランクがあるというのに今でもサクサクとブロックが回せるのには呆れてしまった。

残念ながら、20面以降あたりになると、絶対にクリア不可能な組み合わせでブロックが降ってくる事もあり、 あんまり長くは楽しめない。 特に底面が 3×3 の面で十字ブロックが続けて降ってきたりした場合は即ゲームオーバーを覚悟しなければならなかったりで、 「十字来るな〜」と叫びながらやっていたものだ。