UIST2001報告
- 日程
- 2001年11月10〜17日
今年のUISTは、アメリカはフロリダ州オーランド、 ディズニーワールドの中の "Board Walk Resort INN" で開催された。 リゾート志向の強い学会ではあったが、ここまで来たか。 来年のWISSも頑張ってどっかとんでもないところでやって欲しい。
UI design contest
今回初の試みである、UI design contestに参加したので、その報告を記す。 コンテストの内容は、5つのキャラクターを同時に操作して、 敵や障害物を避けながらゴールを目指すゲームのインターフェースをデザインする、というもの。 いくつかのフィールドでの合計得点が競われた。参加者はいろんなデザインで勝負を挑んできた。 結局、一人用UIが3チーム、五人用UIが3チームとなった。他に、音声入力による一人用UIが二つ、 デモ扱いという形での参加となった。
これが私の一人用UIで、MPISをそのまま適用したものである。
チーム名は "all-your-mouse-are-belong-to-us"。
奥に写っているのはバフェのテーブル。コンテストの決勝戦はバンケットで行われたのである。
ほとんど見せ物状態。
手前に写っているのが五十嵐さんで、チーム名は "Teddy" (本人はチーム名をつけた覚えがないと言っている)。
ストロークベースの一人用UIで、画面上に描かれた線に沿ってプレイヤーが動くというもの。
ジョイスティック5本で操作する、いたってストレートなUI。ただしポイントとなっているのは、
使っている機材が懐しのATARIマシンとそのジョイスティックだという事。ATARIマシンの蓋を開けると、
中はジョイスティックの信号をシリアルに変換する基板が入っている。凄かったのは、
プレイ中にスティックの動作不良があったときに、すぐに替えのスティックが出てきた事。
なんでこんな骨董品のスティックがいくつも出てくるんだ?
PARCチームは、USB接続のアナログジョイスティック5本で参加。ゲーム盤面の可視化が秀逸で、
ゲームの中身がヨットを操縦して潜水艦を避けるゲームに変わっていた。
ノートPC5台を接続した5人用UI "Manzgrove"。配線がこんがらがって、まさにジャングルの様相を呈している。
コンテストの結果は、ノートPC5台で挑んだManzgroveが1st prize。 五十嵐さんがBest Single UIと 2nd prize。僕がBest Student UIという結果となった。
Demo Session
UIST三日目のデモセッションに飛び入りで参加した。デモ用のコンパクトな機材構成とはいえ、 これを何度もセッティングするのはいい加減つらかったが、 3時間喋りっぱなしでデモをしただけの甲斐はあったように思う。
手前は私のデモ機材構成。慌ててセッティングしたので机の上が汚ない。いつもの事だけど。
右側に写っているのは "Focus+Context Display"。プロジェクターと液晶ディスプレイを組み合わせたものだが、
額縁に収まってると何かの風景画のようでもある。
UNIVERSAL STUDIO
最後の日は丸一日UNIVERSAL STUDIOで遊んだので、その写真など。
Dr. Seussの絵本世界を再現したパーク。この時期はクリスマスの飾りつけになっているのだが、
Dr. Seuss Landingでは "Grinchmas" になるのだった。それにしてもこの色彩感覚!!
"Caro-Seuss-el" という名のメリーゴーランド。奇怪な造形の生き物ばっかりのメリーゴーランド。
UNIVERSAL STUDIOのページでも、
"the most craziest merry-go-round ever created." と書かれている。
なんとこれに二回も乗ったんだわ。
写真を撮りまくる五十嵐さん。この "One fish, Two fish. Red fish, Blue fish." というのは、
お魚に乗って旋回するアレで、五十嵐さんはいたく気に入った様子。
「もう一回乗ろうよ」と主張するも、行列ができていたのでいったん別のアトラクションに行く事に。
Marvel Superhero Landの遠景。左に写ってるのが "Incredible Hulk Coaster" のコースで、
これには都合三回乗った。
Marvel Superhero Landの中。凄い世界だ。左奥に小さく写っている "The Amazing Adventures of Spiderman"
も人気のライドだが、ガラガラだったのでまったく並ばずに遊べた。これも結局三回乗った。
こちらは通常のマンガワールド。"Flash Gordon" ですよ旦那っ!!
閉園時間も近付いたので、再びDr. Seuss Landingに戻り、めでたく "One fish, Two fish. Red fish, Blue fish."
に再度搭乗。それにしてもすごい造形と色彩。日が落ちてからの撮影のせいか、
背景の曇り空ともあいまって心なしか写りが邪悪。