Scale2x
URL: https://scale2x.sourceforge.net/
ライセンス: GPL
概要
Scale2x はアンチエイリアス処理の一手法で、中間色に頼らずにビットマップを綺麗に拡大することができる。なお、配布されているコードをそのまま make してもライブラリは作られない。コードをそのまま自作アプリケーションに組み込んで使う。
ビットマップで描かれたグラフィックを拡大するとき、普通に拡大すると格子状にギザギザになった絵になってしまう。かといって、中間色を使って補間処理をすれば、見た目は滑らかになるものの使う色数は元の絵よりも増えてしまうし、エッジ成分もぼやけてしまう。昔のビデオゲームやアニメ調の絵のように、色数を少なく抑えてかつハッキリした拡大結果が欲しい場合には、この Scale2x が役に立つ。
Scale2x では、ピクセルを拡大するときにあるルールに基いて拡大することで、ギザギザ成分を目立たせることなく拡大処理をする。そのルールを簡単に書けば、「拡大して段差のできるところを、周囲のピクセルから判断して適当に埋める」となる。この、埋めるのに使うピクセルは周囲のピクセルのいずれかと同色のものを用いるので、使う色数は元の絵より増えることがない。
主な用途としては、古いゲームのエミュレータで画面を拡大する際によく使われる。
サンプル
以下のサンプル画像は hq3x のサイトのものを元にしている。
説明 | 画像 |
---|---|
オリジナルの画像 | ![]() |
単純に2倍に拡大したもの | ![]() |
Scale2xで2倍に拡大したもの | ![]() |
関連
hq3xが同種のアンチエイリアス処理をするライブラリとして知られている。