GIMP
URL: https://www.gimp.org/
ライセンス: GPL
概要
ペイント系グラフィックエディタと分類されるツールのひとつで、オープンソースソフトウェアのグラフィックエディタでは一番人気がある。非常に高機能であり、また開発コミュニティも大規模でよくメンテナンスされており、改良・機能追加もたゆまず行われている。人によっては「Photoshopキラー」とまで評することもあるが、Photoshop と同じ感覚を期待するものではないことは注意しておくべきだ。
特徴
GIMP の魅力はその拡張性にある。一つには、様々なプラグインが公開されており、また自分で作るのもそれほど難しくない。もう一つは、「Script-fu」という、スクリプト言語を使った拡張を提供していること。これにより、定型化した手順(フィルタを順番にかけていく、など)をスクリプトを使って1クリックで可能にするなど、省力化が図れる。例えば GIMP に標準で同梱されているものに、ロゴの生成を自動化するスクリプトがある。また、各手順のパラメタを可変にすることで、グラフィックを自動生成するような事も可能だ。
また、現在 GEGL という、GIMP のグラフィック処理部分を独立したモジュールとして再構築する試みが進められており、これが完成すれば、自作のアプリケーションから GIMP の豊富なグラフィック処理モジュールが使えるようになることが期待される。将来は GIMP そのもが GEGL を使って構築されることが予定されているが、それには GIMP 全体の大規模な書き換えが必要であり、 時間がかかる模様。
互換性
GIMP は非常に多くのファイルフォーマットをサポートしており、JPEG や PNG のような一枚絵で付随情報の少ない画像をやりとりする分には、他のアプリケーションとの互換性に困ることはまずない。
GIMP は Photoshop の編集段階のファイル(PSD)もサポートしており、レイヤやマスクなども一応読み込むことができる。ただし、未対応の機能もあり、100% の互換を保証するものではない。
関連
- Windows版 GIMP
- MacOS 版 GIMP
- GIMP プラグイン集
- GIMP プラグインのカテゴリ
- 「LinuxのGIMPでPhotoshopプラグインを実行する」(japan.linux.com)