沖縄最後の秘境〜玉泉洞のそばの謎の谷
- 日程
- 2000年12月9日
今年のWISSは沖縄での開催。 幸い余分に日をとって沖縄観光に繰り出す事ができたのだが、 ここでは玉泉洞のそばの自然公園にある、謎の谷の写真を掲載する。
この谷は自然公園の散策路の最後のどんづまりにあるのだが、パンフレットにも掲載されておらず、 誰も近付かないエリアとなっている。が、実は玉泉洞そのものと肩を並べられるくらいにすごいスポットなのだ。 もはやまったく整備されていないが、玉泉洞に行ったら是非とも足を運ぶべきだ。
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谷の底から天辺までそそり立つ樹木で、谷間を覆うように伸びた枝から、寄生植物の根が垂れ下がる。
薄暗い谷の底に侵食された石灰質の岩肌が、熱帯植物とはまるでつり合わない。ここはいったいどこなのか、
不思議な感覚に捕われる。
谷底に生えた樹は上へ上へと伸びていき、やっと谷から顔を出して太陽の恩恵に浴している。
谷底には、葉の隙間から洩れた陽光と、寄生植物の根がひょろひょろと垂れてきている。
この谷も元は鍾乳洞だったらしく、一部は天井が残ってこのような橋を形成している。
まるで異界へのトンネルをくぐるようだ。
谷に蓋をするように、谷の両岸から樹木が生えている。この空間を外界から孤立させ、
その静謐を保つためであるかのごとく。
谷底の一際暗い箇所に、積み上げられた石灰岩の山があった。遺跡なのだろうか、墳墓のようにも見える。
誰かが自分の死後をここに託したのだとしたら、生前はよほど静寂を好む人であったに違いない。
事実、この山を正面から何度か撮影しようとしたのだが、何故かフラッシュがうまく作動せず、
撮れた写真は真っ暗でほとんど何も写っていなかった。
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これだけのスポットが何故こうもうっちゃられてしまったのであろうか。それを解く鍵は、
こんなものを作ろうとしていたところにあるのではないか。工事を続けるに続けられぬまま、 観光順路から外されたのであろう。
僕が寝ている間に、そんな看板に導かれてこの隠れスポットを見付けた小松君に感謝。