エッセイ

「誰も〜する」考

はしだのりひことシューベルツによる1969年のヒット曲『風』(作詞: 北山修・作曲:端田宣彦)の冒頭、 人は誰もただ一人 旅に出る 人は誰もふるさとを ふりかえる
2021.2.21

グループ別のビデオ会議で隣のグループの雰囲気が伝わる小細工

オンラインのビデオ会議がどこでも行われるようになり、大学でも講義やゼミをどのように運用するか、試行錯誤しながら進めています。 そんな中で課題となっているのが、グループディスカッションをどうやって運用するかです。教室でグループに分かれて議論を …
2020.4.22

美寿々屋の野沢菜キムチが旨い

正月に長野在住の義父に教えていただいて以来はまっているのが、美寿々屋本舗の「はんごろしキムチ」。 野沢菜をキムチ漬にしたものなのだが、これがめっぽう旨い。水分を絞って(故に「はんごろし」)味の濃くなった野沢菜を激辛のキムチ漬にしたもので、も …
2020.3.19

本棚は「入手した順」に整理すべし

本棚に本をどう並べるか。タイトル順で並べる、著者順に並べる、背の順に並べるなど色々提案されているが、どうしてみんなこの順に並べないのだろう、と思わずにいられない最高の方法を紹介したい。それは「手に入れた順」だ。
2019.5.16

グラディウスII 6面・高速スクロールステージのマップ

PS4で『グラディウスII』にあらためて取り組んでいるのだけど、6面の高速スクロールステージが安定しない。ちゃんとマップを見てルートを確立しようと思ったら意外にネット上に見やすいマップがあがっていなかったので、カッとなって作ってみた。
2019.1.31

ビデオゲームキャラクターのまばたき表現について

電ファミニコゲーマー・しば三角氏による「ゲームキャラが初めてまばたきしたのはいつ?」という大変面白い記事に刺激を受け、まばたき表現の意義とその出自について考察した。「まばたき表現」の定義にもよるが、キャラクターが「生きている」ように感じられる演出を目指したもの、と解釈するなら、その嚆矢を1983年の『Gossip』と『Space Fury』であると本記事では結論する。
2019.1.22

乗り遅れたっていいじゃないか

巷に溢れる各種新規サービスについては「本当に善いものなら一年くらい乗り遅れても困らない。もし一年遅れたくらいで損失を被るようなら、それは本当に善いものではない」という信念を獲得して以来、まあまあ心穏かに過ごせるようになった。
2018.5.8

AI の特徴

高橋秀俊先生といえば、日本のコンピュータ研究の最重要人物の一人で、かの「ロゲルギスト」同人でもある。その高橋先生がタイムシェアリングシステムの開発経験からまとめた、機械から見た人間の特性、という文章が知られている。和田英一先生が抜粋転載した …
2018.4.26

なぜ話を難しくしてしまうか

論文や解説記事なんかで、あるいは講演で、哲学や数学などの分野から概念を借りてきて説明したりすると、「なぜわざわざ専門用語を使ったりして話を難しくするのか」と言われたりすることがある。さらには「本当に分っているならもっと平易に言えるはずだ」な …
2018.3.19

ゼルダの伝説:ブレスオブザワイルド雑感

任天堂『ゼルダの伝説:ブレスオブザワイルド』を Switch でようやくクリアしたので、雑感など。 伝統のアクションRPGとしては、たいへん遊びやすく、またやりこみ甲斐もあって、凄まじくよくできてます。なんでゲームの中でまで天候待ちしなきゃ …
2017.7.10

問題を可視化する

先日、学生さんが国際会議で発表された論文を紹介する場に居合わせたのだが、論文中で提示されていた問題について「著者はこれを『邪悪な問題』と呼んでいます」と言っていて、しばらく意味が分からなかった。
2017.6.29

偶然という物語

偶然手に入ったものほど、捨てにくいものはない。それが、いつでも手に入れられるであろう文庫本であっても。 最近は紙の本を買うことがだいぶ少なくなってきて、本屋をうろつく回数も減ってしまった。それでも足を運ぶことのある本屋は、自宅近くの買い物 …
2017.3.10

あえて書かない

坂口安吾の『堕落論』は、ことあるごとに読み返す愛読書の一つである。名作であり、各社の文庫に様々なまとめ方で入っているのだが、角川文庫に収録された『堕落論』(amazon) には「戯作者文学論」が一緒に収録されている。
2017.3.1

Mad Libs式関数記法

プログラミング言語では、関数(メソッドもここでは含む)はたいがい、 関数名(引数1, 引数2, …) というように、まず関数名を書き、その後に引数を順番に並べる形で呼び出される。括弧はあったりなかったりだが、関数名と引数の順番はまずどの言語 …
2017.2.27

Inflated Reality - 膨張させられた現実

IoT やら VR/AR やらが生活に入り込んでくる将来の広告の姿はどんなものだろうとぼんやり考えていたら、メガネ型のデバイスを利用した広告手段が30年近く前に提案され、映像化までされていたことを思い出した。
2017.1.26