『ズートピア』に過剰に期待し過ぎた結果

いやたしかに、『ズートピア』凄くいいアニメーション映画です。

なんだけど、動物達が謎の進化を遂げて肉食動物と草食動物が殺し合うことなく暮らすようになったとか、ズートピアに犬・猫の類や鳥がいないところとか、そもそもの「ズートピア」という言葉の出自とか、どう考えてもウラのある設定じゃないですか。

『ジュラシックパーク』とか『猿の惑星』とか『知性化戦争』とか『ねこめ〜わく』あたりを連想させる。

しかもそのあたりの描写を物語の冒頭に惜しげもなくどんどん詰め込んでるものだから、もしや世間での高評価から考えるに、この設定をファミリー向け2時間映画の中で完結させているのか!! と期待を膨らませながら観てしまったんですよね。

なもんだから最後は、「あ、やっぱりそうかさすがにそうですよね」とちょっとホッとしながら観終えたわけです。

いちおう、本映画の主題は理解しているつもりだし、そこはすごくよくできているとは思うんですが、こうした余計なことを考えてしまったせいで、うっかり大絶賛する気をそがれてしまった。