たいやきの耳

ときおり見かける、鯛焼のまわりに薄くついている生地の焼けたの、店によって「耳」と称しているところと「羽根」と称しているところがあり、いっこうに統一される気配がない。もちろん統一される必要性なんてまるでないのだが、しかし気になる。
そもそも鯛には羽根など生えてないのだから、「耳」と呼ぶ方が理に適っているように思うが、はて、鯛に耳はあるのだろうか。というか、あったとしても体の外に飛び出た部分はないだろうから、「耳」もどうか、という意見もあろう。
もしこれが鯛ではなく、「ダンボ焼き」だったら、「耳」も「羽根」もどちらも正しい、ということになっていたろうに、これもまた歴史の皮肉と言えるだろうか。